「ネコ好きにとっては、楽しい映画です。」ネコを探して aotokageさんの映画レビュー(感想・評価)
ネコ好きにとっては、楽しい映画です。
ベルギー生まれイタリア国籍、現在フランス在住の女性監督の手による世界中のネコをめぐるドキュメンタリー映画。
愛猫クロが行方不明。
部屋の鏡の中にその姿を見つけて、彼女も時空を超えた旅にでる。
最初はアニメ(ネコや彼女の姿も)。それもイラストを動かしただけの素朴なものでほのぼのする。
ヨーロッパでは魔女狩りの頃から、ネコは忌み嫌われる存在だった。
ネコの魅力に気がついたのは、19世紀のフランス。
当時の革命の風潮が、自由気ままなネコと重ね合わされたという。
パリのサロンの芸術家たちがネコを賛美し、作品に登場させたりした。
また、ネコを描いた安藤広重の浮世絵の影響もあるという。
イギリス留学中の夏目漱石と出会った彼女は、再びクロの後を追って、現在の日本にやってきた。
日本では、ネコにも人間にも悲しい出来事のあった水俣をはじめ、和歌山、東京と各地のネコたちを追う。
さらに、イギリスやアメリカへ飛び、カメラねこやおくりねこを紹介。
世界を巡って、さまざまなネコたちと出会った彼女は、愛猫クロを見つけることができたのか…。
ネコ好きにとっては、楽しい映画です。
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