「荒唐無稽の切り株映画」ゴスロリ処刑人 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)
荒唐無稽の切り株映画
徹底的に荒唐無稽で押し通す切り株映画。主演は秋山莉奈。
第1の処刑場面では、殺陣のスピードの速さがとても良かった。
但し主演の秋山莉奈に、そのスピードを求めるのは酷と言うもの。したがって殺陣の殆どは後ろ姿によるスタンドインによるもの。
第1の処刑は、まだ正体を明かさない設定だからまだ良いが、最後までこの後ろ姿で押し通すのは絶対に無理。従って第2の処刑以後は、秋山莉奈本人のアップがアクション場面の中でも必要になる。
その結果として、スタンドインの後ろ姿と本人の顔が見えるアクション場面とのスピードのギャップが生じてしまっていた。だから段々と相手がしょぼくなって行くのは致し方ないか。
それを補う様に血飛沫が飛び、肉片が飛び散り、内臓が飛び出る。
基本的にはかっての梶芽依子主演作品の様な復讐劇だが、それに切り株補正をかけてコメディ色を出した内容。
エルちゃんパートが馬鹿馬鹿しく、神風軍団は完全に狙いに行っている。
まあそれなりに楽しんだ方ですけど…冷静に判断すればこんなところですかね。
(2010年9月8日シアターN渋谷/シアター2)
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