劇場公開日 2011年5月14日

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「イケメンに、本気で「狂いそうな程、深く情熱的に、凄く君が好きだ!」と告られたら、あなたはどうする?」ジュリエットからの手紙 Ryuu topiann(リュウとぴあん)さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5イケメンに、本気で「狂いそうな程、深く情熱的に、凄く君が好きだ!」と告られたら、あなたはどうする?

2012年3月6日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

美しいイタリア・ベローナの街を舞台に展開する、恋する女性のシンデレラ・サクセスストーリーであるこの映画は、きっと観た人の誰でもが好きになってしまうかも知れない。

A・セイフライド扮するソフィーは、NY在住のライター志望。そしてイタリアンレストランの開店を直近に控えるフィアンセのヴィクターと共に休暇を取り、ハネムーン同然の婚前旅行のためにイタリアのベローナを旅する事に。そして旅先で待ち構えるハプニングはいかに?と言うのがこのお話し・・・
その2人が訪れた街こそは、シェイクスピアの代表作である「ロミオとジュリエット」の舞台となった街。ジュリエットの屋敷跡のバルコニーを訪れる観光客の中で恋に悩んでいる女性たちが、その悩める気持ちを手紙にしたためバルコニー下の壁に、その手紙を張り付けて帰ると言う習慣が有ると言う事を、イタリア旅行をしていない私は全然知らなかったが、それが映画だけの作り話しなのか、本当にここを訪れる観光客は手紙を残して来る事が許されていているのか、全くその真実性は定かではない。しかしその手紙に返事を書くボランティアの女性たちがいて、その女性たちにソフィーは偶然出会い、ライター志願のソフィーもボランティア仲間に加わる事になり、ある1通の手紙に返事を書く事から始まるソフィーの新しい運命の恋が始まる物語。それだけでも、ロマンチックで、素敵な心温まる話ではないかと女性なら感動してしまうかもしれない。
アメリカ映画では、本当にこの手のラブコメが多いし、アメリカ女性は、ホンマにこんなにロマンスに憧れているの?って不思議に思ってしまうけれど、それが乙女心と言うものなのでしょうか??!!
その昔、昔デヴィット・リーンと言う巨匠の「旅情」と言うラブストーリーが有りましたが、その映画でもキャリアウーマンのジェーンと言ったかな?大女優のK・ヘップバーンと言う名優が演じたその映画もイタリアが舞台で、そちらの映画ではヴェニスが舞台だったけれども、この「旅情」も「ローマの休日」と並ぶ超有名な映画なので観て損は無いとお薦めですが、それらの作品同様に歴史の重みの有るヨーロッパを舞台に展開する恋物語こそは、きっとアメリカ女性の憧れの世界観なのかも知れないですね。
本作では、ヴァネッサ・レッドグレーブと言う素晴らしい名優が扮するクレアの50年前の恋人を探し出す試みを手伝うソフィーの、今の若い世代の彼女の恋とクレアの昔の恋との、この2組の恋物語の恋愛観の相違をみるのも面白いかも知れない。そう言えば2組の違う世代の恋物語と言えば「ジュリー&ジュリア」も面白かったな、こちらはM・ストリープ主演ですし、絶対外れない作品で私は好きな映画でした。
この「ジュリエットからの手紙」は、ハネムーンに来ている、2人で時間を中々一緒に共有出来ないソフィーとヴィクター、そこに新たに現れるクレアの孫のチャリーの存在、ヴィクターとチャリーの狭間で揺れ動く乙女心と言う映画ですが、私は正直、ハネムーンに出かけて仲良く一緒に時間を共有出来ないなら、これは成田離婚の話だろって事になるので、
設定的に無理に思えて中々感情移入し難かったラブコメでしたが、あなたは楽しめる?

ryuu topiann