「ダウニー、お疲れ!」デュー・デート 出産まであと5日!史上最悪のアメリカ横断 ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
ダウニー、お疲れ!
前作「ハングオーバー!」を観た時に感じたことが、
そのまま今作でも感じられた。
やっぱり私はこのデブ(ゴメン!)ザックがどうもダメだ。
なんだろう、彼を面白いと思えないのである。致命的?
巧い下手の問題でなく、役どころ云々というのでもなく、
なんか合わないのである。だから彼を観ても楽しめない。
あー致命的か、やっぱり。
確かに今作の役どころも非常に他人をイライラさせる
イヤーな奴なんだけれども、振り回されるダウニーが
これまた思いきり振りまわされてボロボロになるので^^;
そこはハッキリ言って面白い。ダウニーはさすがに巧い。
ザックの動きや態度に合わせて、拍子を整え迎え撃つ、
ベテラン役者の受けの演技がきちんと踏襲されている。
なんでこんな奴と一緒に!?と思わせる彼への同情心が、
観客のハートを鷲掴み(にできるかどうかは?)すれば
まずまず最後まで楽しめるのかもしれない。
なので私はダウニーに焦点を合わせ、最後まで観てみた。
話の方もこれといって、たいしたものじゃない。
ハタ迷惑な男と一緒に妻の出産地へ向かうことになった
とても憐れな男の物語。とはいえ、彼が搭乗拒否される
のも今ひとつ「?」だし、いくらなんでも自分をテロリストに
祀り上げた男と一緒に旅なんてするかなぁ。と、どう見ても
おバカには見えないダウニーの選択に首をかしげてしまう。
なんとか話を食い繋ごうとするスタッフ勢の、あり得ない
シチュエーションで成り立たせようとする展開の下らなさ、
そのあたりを存分に見せつけられた感じがする。最悪なのは
いつまで待っても現れない旦那を待つ身重の妻と観客の方。
景色に拘りたいんなら、バカ話にする必要もないしねぇ。
唯一ザックの演技を面白いと思えたのは、ラストのTV番組。
奥さんは、彼を気に入ったみたいでしたが^^;
(無理に下品にした感のある車中劇。あれも必要性ないな)