「ラブ・ストーリー<人間ドラマ」リメンバー・ミー(2010) Blueさんの映画レビュー(感想・評価)
ラブ・ストーリー<人間ドラマ
心のあり方を問う、重い映画です。
でも 青春+ロマンスもあって、わりと “観やすい”かもしれません。
映画のポスターからは想像できないほど 問題山積み。。 親子の確執、自殺、離婚後の家族、別離、とつぜん奪われた命、いじめ、娘と父、自虐。。 これらを 113分で表現しようと試みる監督、まさに チャレンジャー。。
『トワイライト・シリーズ』の後だから、もう 少し爽やかな感じでいてほしかったのに。。 ロバート君、なぜに この役を引き受けたのでしょう… まぁ演技はよかったですけど。 特に会議中の父ちゃんに 怒鳴りこんでいくシーンや、“鬱(うつ)なの?”と思わせる 冷やかな笑みを浮かべるところは、印象に残ってます。
リアルさを出すためか、生活感あふれる部屋で暮らす ロバート君。 ってか汚すぎ。。 お風呂場でのラブシーンも、「その前に 掃除してください」と言いたい。
身勝手父ちゃんを演じた ピアーズ・ブロスナン。 『007』のときより 良かったと思います。 後半、お互いに心を開いていくシーンなんかは ホロっとさせられました。
妹役の ルビー・ジェリングちゃん、かなり大人の演技。 『シャッター・アイランド』にも 出演中。
ロバート君の友人に テイト・エリングトン。(声としゃべりが)ベン・スティラー似で 面白いこと言うかなと期待したけど、不発。
ヒロインに エミリー・デ・ラバイン。 顔も演技も あまり印象にのこらず。 母親が殺されるのを目撃したのに、トラウマがない感じも キャラを薄くしてました。 さいご、笑顔だったのも イマイチ理解できない(私だけかしら…)
ヒロインのパパ役に クリス・クーパー。 演技派の俳優さんですが、今回の“干渉しすぎるパパ”ってのは ハズレかも。 愛情よりも “執着”のほうが強すぎて、コワい。。
ヒロインのママ役、出だしで すぐ殺されちゃうんですけど、マーサ・プリンプトン。 『グーニーズ』に出てた 女優さんです・。☆
時代背景(年代)を いちいち提示してるのはなぜに?と思ったら、最後に“911”で さらにどっと重くなりました。。
映像的には ロバート・パティンソン☆ファン向き(『ニュームーン』の時より たくさん映ってます!) ただハッピーエンドはないので、心の準備をして観た方が 無難です。