劇場公開日 2010年5月8日

「実に気持ちよく、完璧に騙されちゃいました!」ホテルチェルシー septakaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0実に気持ちよく、完璧に騙されちゃいました!

2011年1月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

公開初日、
生長澤奈央さん拝顔目当てで
舞台挨拶つきに行ってきました。

監督含め、登壇者を紹介。
なんと、その中にこれまた大好きな
鈴木砂羽さんが登場。登壇者の名前を
長澤奈央さん以外、まともにチェックしておらず、
わたしの中では、まさにビックサプライズでありました。

当然、そのあとは、長澤奈央さんのことは
チラチラ見るだけで、鈴木砂羽さんばかりを追いかけていました(苦笑)

◇   ◇

“マートルビーチ国際映画祭最優秀主演女優賞受賞”

あまり耳なれない
映画祭ですが、主演の長澤奈央さん今作で見事に受賞。

当日参加できなかった長澤奈央さんへ
トロフィーが授与されるとともに、映画祭主催者からの
お祝いメッセージが読み上げられ、感無量の様子でした。

その一方、昨年1月NYで3泊5日の強行スケジュールで
撮影された鈴木砂羽さんは、終始ハイテンション。ありえない
撮影過密スケジュールの中、1時間だけ無理を言って時間を
作ってもらいNY観光を楽しんだ話をしてくれました。でも
1時間経ったら、すぐに現場に戻らされた、とのオチもしっかりつけて。

と、なかなか明るく面白い舞台挨拶でした。

☆彡     ☆彡

いやぁ、完全に騙されましたね
長澤奈央さん『春琴抄』以来かな
演技上手いなぁ、って思ったのは
彼女、出来不出来の差が激しいんですよね(苦笑)

直近に見た
『仮面ライダーW』のマジシャン役は
イマイチのお手本のようなお芝居でしたが、
今作は「こりゃ、賞を獲ってもおかしくないな」と思える演技でした。

中盤くらいまでかな。

演出に一貫性がないなぁ・・・
やっぱり所詮単館レイトなのかなぁ・・・・・・

首を傾げていたのですが、
最後から逆算をしていくと
そうなるのは当然でして、逆に
それをさりげなくお客さんに気づかせた
演出力と演技力に唸らされるという、最初と最後で
評価が180度変化してしまう稀有な作品になっていました。

これ以上、ストーリーについて書くと
完全にネタバレになってしまい、作品の楽しみが
半減どころか、激減してしまうと思われますので、
割愛しますが、わかる人ならわかるヒントをヒトツ。

フランキー堺さんが弁護士役、
春川ますみさんが弁護される役で出演していた
テレビ朝日の大昔の2時間サスペンスとストーリーの大枠は似ています。

これ、帰りの電車内で気がついたのですが、
自分で言うのもなんですが、これでわかる人、スゴイと思います(苦笑)

では、音楽などストーリーに付随した部分の感想を2点

1点目。
音楽は、
かなり力入れたのではないでしょうか。
イイです。だから力を入れすぎたのか、
シーンによっては、音楽に頼りすぎだよな、と感じる部分もありました。

あとは、音楽をここまで流し続けると
無音の部分に期待をしてしまうのですが、
そこについては、生かしきれていませんでした。唯一、残念なところでした。

2点目。
長澤奈央さんファン向けというよりも
海外マーケットを意識してだと思うのですが
長澤奈央さんのバストラインを強調したシーンが多いです。

見えそうで見えないのですが、
目のやり場に困るというか、私は
列記たる男ですので、目が自然にそこに行ってしまう。

この点については、お釣りが出るほど大満足しました(あんた露骨に喜び過ぎ(苦笑))

☆彡     ☆彡

ストーリー展開、音楽、映像。

単館レイト1週間限定公開になっていますが、
どこかのシネコンで普通に上映されていても、
まったく違和感を覚えないであろうクオリティはありました。

劇場は、明らかに長澤奈央さんファンと思われる
殿方ばかりでしたが、一般の映画ファンの前に出しても
恥ずかしくない、遜色がない出来栄えになっていました。

まだまだ、海外の映画祭に出品するようですので、
その結果如何によって、公開規模も大きくなるのかもしれません。

こういう作品に巡りあうことがあるからやめられない
単館レイト作品鑑賞。4.0点をつけさせていただきます(笑顔)

septaka