「恋愛中の2人には、お互いの愛を語るにはG!」親愛なるきみへ Ryuu topiann(リュウとぴあん)さんの映画レビュー(感想・評価)
恋愛中の2人には、お互いの愛を語るにはG!
「メッセージ・イン・ボトル」「きみに読む物語」「ウォーク・トゥー・リメンバー」「ラスト・ソング」と言うアメリカ恋愛映画の名前を1度は耳にした人もきっと多い事と思うが、これらの映画をご覧になって「素敵だな!」「感動した!」と思う、ニコラス・スパークスの原作の恋愛小説ファンの方には、とても楽しみな作品として、楽しめるかも知れない。
アメリカでも日曜日礼拝に通い続けるクリスチャンの数は、減少傾向に有る中で、この原作者のニコラス・スパークスは、信仰心の厚い事で有名な作家である。彼の作品の大半では、信仰心と日常生活が作品のベースになっている。その為、この作品も主人公の単なる偶然の出会いが、彼の筆によると、運命の出会いとして描かれる。これは私などには、明らかに、ちょっと大袈裟過ぎると感じるのだが、そこは総ての事は、神によってなされていると言う共通認識の基に物語が展開する彼らの世界観に照らして、この3次元現代社会の世界を観ると、軽いと思える出会いも、神の介在による出会いとなる為に、真剣になるのかも知れない。
人生には一目惚れと言う事もあるのも事実だし、それを一生の愛へと育んで行く人達も存在する。その2人の出会いを何処まで、真摯な気持ちで育てていくかと言う、一つの挑戦状を、私達見る者に提示している様に思えなくも無い。
そして、今年の9月で丁度10年を迎える、米国で起きた、世界同時多発テロ。これは、世界で多くの影を産んで来た。この主人公2人も否応なく、この出来事により運命の歯車がずれて行く。そして悲劇を経験した2人は新たなステージへと進んで行くと言う物語だ。
ヒロインを演じるのは、アマンダ・サイフリッド。このところ注目の人気急上昇の俳優なので、彼女を観る楽しみもある、相手役は、チャニング・テイタムもこれからが楽しみな俳優であるけれど、彼の父親を演じるリチャード・ジェンキンスは「扉をたたく人」でアカデミー賞主演男優の候補になるが、おしくも敗れている。(「扉をたたく人」はとても良い作品だったので是非こちらの作品をお勧めしたいのだが!)
デートで見るなら、そこそこ外れない映画かも知れない。恋愛映画NGの方にはちょっと厳しいかも知れない。