「アメリカ人による、痛烈なるアメリカ批判。」グリーン・ゾーン ロロ・トマシさんの映画レビュー(感想・評価)
アメリカ人による、痛烈なるアメリカ批判。
「大量破壊兵器はイラクに存在しなかった」
この結論に導くまでを、丁寧に、かつ壮大に魅せてくれるサスペンス・アクション!!でした。褒めすぎかな??w
一介の部隊長が命を賭して真相を暴く、という筋書きは意外に新鮮味を感じました。在りそうで無かった感じ。
ただ、戦争がテーマでありながら、そこまで過剰に戦争シーンを挟まない、そこに比重を置かない構造は、観ていて些か派手さには欠けます。まあ、それはテーマがテーマだけに、仕方がないとこなんですよね。
でも今回、スパイでもヒーローでもないマット・デイモンさんが非常に良かった。一人の兵士としてのポテンシャルのみで戦うガムシャラな銃撃戦&肉弾戦は、ジェイソン・ボーンの様な派手さやケレン味はないけれど、親しみが持てました。
サスペンスとアクションとを交互に重ねたボディブローの様な手応え。劇場で観て損はしません。
今回もグレッグ・キニアはなかなかのイヤな奴だし。この人、毎回感心しますわ本当にw
典型的イヤなアメリカ人。真相暴く熱血漢アメリカ人。一体、どっちが本当のアメリカなんでしょうか…なんつってw
一個注文つけるとしたら…次回グリーングラス監督とデイモンさんのタッグがあるのなら、アクションもちっと多めでお願いしやすw
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