「人間の不器用さ」ボローニャの夕暮れ oreganoさんの映画レビュー(感想・評価)
人間の不器用さ
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この映画は、個人的には「再生」の物語には思えない。
あまりにも、崩壊が衝撃的であるのだ。
この家族を崩壊に導いたのは、
父親の娘に対する重たすぎる愛情か、
それとも母親の「女」に対する執着心か、
または子の異常なまでのコンプレックスか。
見る人によって、これは異なるのかもしれない。
でも、この人々の立場が異なるにしろ、
もしかしたら誰もがなりえるかもしれない姿である。
それに気がついたとき、人間のあまりにも不器用な姿を、
愛おしいとさえ感じた。
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