劇場公開日 2010年8月14日

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「ベタベタな展開。だけど・・・」きな子 見習い警察犬の物語 IvoryK2さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ベタベタな展開。だけど・・・

2020年3月10日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

公開は 2010年の8月だった。エンドロールの最後には「2010年『きな子』は警察犬を目指し、今も挑戦中です」の文字が。
その日これを視た人たちは、まさか、きな子が本物の警察犬になれるとは思ってはいなかっただろう。
きな子を知っている人たちは「きな子、がんばれよ!」と、きな子のその後を知っている人とは違った感動をもって、その日映画を視終えたのだろう。きな子の実在が、この映画の感動を深めているような気がする。
ダメ犬とダメ訓練士は、ダメなままで映画を終える。 人間みんなが成長し成功を成し遂げることができるとは限らない。ダメなままで人生を終える人もいる。この映画には「それでいいんだ」というメッセージがあるような気がする。

夏帆の演技はいつものように天才的に巧い。
遭難した警察犬訓練所長の娘、新奈の居場所を教えようと、杏子を先導するきな子がゲートを楽々と飛び越える場面がある。それを見てビックリする杏子のシーンがとても好き。

IvoryK2