「『スタートレック ヴォイジャー』なら好き。」スター・トレック イントゥ・ダークネス マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
『スタートレック ヴォイジャー』なら好き。
太陽系外の惑星から、知的生命体が現れないのは、『艦隊の誓い』があるから。実にチープな発想で、西洋的な上から目線な考え方。まぁ、この考え方にお付き合いして、もう、50年以上経つ。だから、チープなのは僕なのかもしれない。それでも、見てしまうって事。但し、『宇宙大作戦』はあまり好きではなかった。本当に好きだったのは『宇宙家族ロビンソン』だ。つまり、その頃から、漂流とかが好きだった。影響は『十五少年漂流記』かなぁ。だから、スタートレックでも『スタートレック ヴォイジャー』が一番好き。
さて、この連邦と言う国家群は、この映画を見る限りにおいては、軍事独裁国家に見える。アメリカの未来なのだろうが、アメリカ以外の地球上の国家に付いては全く語られていない。つまり、地球全部が強力な軍事国家になってしまっていると見受けられる。
もっとも、出鱈目なファンタジーとして、楽しめば良いわけだが、語る内容にイデオロギーが見えるからには、地球上の歴史を宇宙まで広げて、表していると明確にしてもらいたい。
鑑賞者は誰でも思うだろうが、役立たずのパイク提督(艦長?)に『お前は未熟だ』なんて言われたくないよね。それが『艦隊の誓い』の矛盾だって、直ぐに分かる。方法論の問題でしかない。但し、真面目に報告したスポックに八当りするのは未熟だ。このイデオロギーでは、大義名分が立てば、侵略戦争もオッケーと言う事になる。42名のテロによる犠牲者かもしれないが、国対国と考えれば、やはり、外交が必要だと思う。ジャンリュクピカードもキャサリンジェインウェイもこんな艦長ではない。ベトナム戦争を平然とやっていた時のカーク艦長を復活させたいのか!?
奇跡ってこんな話なのだろう。もうすぐ終わるが、疲れた2時間だった。
全て、自由と民主主義の国の発想ではない。
最後はあの事件と『特攻隊』だね。嫌だね。復讐したくなる気持ちを分かってあげたいが、10年近く経っていて、同じ発想の元、更に自体が悪化している。
自由と民主主義の国よ。目を醒ませ。