「情報と報道。」恋とニュースのつくり方 ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
情報と報道。
ハッキリいって(いわなくても)面白い!
あまりの台詞のテンポの速さにおぉ~っと思ったけれど、
(例の珍才大学生映画はもっと速かったけど^^;)
慌ただしさの中で必死に仕事に邁進していく主人公の気質と
相まって、冒頭~流れるピアノのリズムの弾け方も絶妙具合v
朝の情報番組、ってこんな風に作られていくのね…という
内幕モノの様相、その世界でどんな人間関係が繰り広げられ、
番組存続に視聴率がどれだけ(って全てですかねぇ^^;)反映
せざるを得ないものなのか…一般素人には本当に勉強になる。
しかしラブコメのテイストも欠かさない本作は、ある程度
ふざけて内容を堕落させ、そこから皮肉ともとれる現代人の
興味の在り方を追求している…おそらく、本作にハマるという
ことは、まんまとプロデューサー(監督)の手腕に引っかかって、
視聴率(鑑賞率)UP!の手助けをしていることになっているのだ。
キャー!巧いわね、まったくぅ。
さて。。。
それにしても、この主人公の忙しさ、慌ただしさをどう思うか^^;
面白いのは、この彼女に自分が当てはまるか否か、周りにこんな
人はいないか、好きか嫌いかを考えさせてくれるところでもある。
私はといえば、、、まったくもって反対の性格。であるからして、
ここまで仕事ー!となったらすでにどこかでパンクか爆発している。
ただ、会社の上司や同僚にこういう人はもちろんいる。
総じて仕事がデキる!人でもある^^;会社からはもちろん期待され、
重宝がられているのもこのタイプ。ほとんど私時間は無いに等しい。
…凄いなぁと思うのだ。よくぞここまで身を粉にして働ける、と。
でも彼女らにとって仕事は生き甲斐!それがあってこその人生だ。
だからもう、人それぞれなんである^^;
こんな彼女を恋人や奥さんにしたら、まず男性は心して(?)家事に
待機にすべてのフォローアップに努めなければならないわけだが^^;
しかし不思議といつかは、そんな男性が現れたりもするもので…?
主人公を演じたR・マクアダムス。ピッタリ!!似合っている~。
前髪を気にしつつ、髪を振り乱して仕事に邁進する女性にピッタリ。
慌ただしいが憎めない、どちらかというと崖っぷちに立たされてから
本領発揮vするような気合の入った女性を愛らしく可憐に演じている。
もう一人、すでにお局モードの元祖コメディエンヌ^^;D・キートン。
このヒトもまた巧いv偏屈なNキャスターと共に朝番組を盛り上げる
ハメになる女性キャスター、しかしながら彼女も仕事への意欲は高い。
どっちが最後にサヨナラをいうの?(爆)や、
身体を張った体験コーナーなど、地でやってます?的なものも多い^^;
多種多芸に秀でた女性こそ、朝番組には必須なのかもしれない!?
そして…極めつけの偏屈Nキャスター役、H・フォード。
主人公憧れのキャスター☆という役どころだが、まぁ~このクソ親父、
煮ても焼いても食えない偏屈野郎で^^;それでもギャラは欲しい男(爆)
巧く口説かれ朝番組担当にはなったものの、まるでいうことを聞かない。
やはり自分の中には「報道」の二文字しかないんであろう…なぁ。
いつからハリソン君はこんな苦虫男ばかり演じるようになったか(爆)
しかし、巧い!笑わないほど面白くて巧いのだ!まったくのクソ親父を
ケレン味たっぷりに演じ、ラストはホロリとさせてくる。。。さすがだ。
大作というわけでもなんでもない本作(失礼!)は、
軽い気持ちで観に行って、あら?ずいぶん面白いじゃないの!という
意外なスッキリ感で(特に女性は)帰ってこられる作品かな、と思う。
頑張って何かをモノにする女性には、それだけの努力と根性と肝っ玉
が必要であるのと同時に、恋もしましょうよ♪と謳いあげる欲張り作品。
(つまり松田聖子的な生き方ですね^^;彼女は「我慢」を遠くへやりました)