劇場公開日 2010年3月27日

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「こんなやさしくて素敵な嘘なら歓迎かな♪」やさしい嘘と贈り物 septakaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0こんなやさしくて素敵な嘘なら歓迎かな♪

2010年4月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

幸せ

あ~、惜しいなぁ
途中まで星5個の勢いだったのに
最後の最後で足が止まっちゃったなぁ、残念

~~

マラソンに例えるなら40キロ地点で
競馬に例えるなら残り100mのハロンポールで
足がバッタリと止まってしまった感じの印象を受けました。

夢を見させるというんですか、
ファンタジックな世界で行くのなら、
最後まで行ききっちゃえばよかったのにと思うんです。

監督の主義なのかな?
最後、妙に現実じみた世界に戻しちゃったんですよね。

それはそれでありなのでしょうし、
監督が安易な結末を好まなかったのかも
しれないのですが、個人的にはもっと明るい気分で劇場をあとにしたかったです。

◇   ◇

〈 歳をとってわかるご褒美 〉
〈 あきらめなければ挫折はない 〉

予告編、
劇場に置いてあるチラシにもあるとおり、
今作、認知症のお爺ちゃんと、その家族が中心になっています。

不自然で余計な前ふりもなく
すぐ本題に入り進めていくストーリーのテンポがとてもいい。

認知症と暗い話になりがちなのに
ウィットに富んだユーモアや、お爺ちゃんを
必死に支えようとする家族たちの温かい愛情も
スクリーンを越えて伝わってきて、こちらの気持ちまで温かくなってくる。

悲しくも
厳しくも
つらくもある現実

眼をそらさずに受け止め
最後まで、それこそ若かりし頃のような
一途な愛で、岩をも切り裂かんばかりに貫き通そうとする。

お爺ちゃんの変化
お婆ちゃんの変化
最初は反対をしていた家族の変化

すべてが前向きに
上手く行っているように見えたのですが・・・

☆彡     ☆彡

ネタバレを防ぐために、
これくらいにしておきます(苦笑)
その後の感想は冒頭に書いた通りです。

上映終了後、劇場の貼紙を見たのですが、
脚本・監督を担当したニック・ファクラー。
なんと24歳だというではありませんか!

その若さで、これだけの大ベテランを起用して
これだけの作品を作り上げてしまう。いやいや素晴らしすぎです!!

最後の最後は
う~ん、って感じたのですが、
そこまではとてもよかったので、
24歳と言う年齢とこれからの期待もこめてA-とさせていただきます(笑顔)

septaka