「真実に基づいた歴史の一部」アイガー北壁 JOEさんさんの映画レビュー(感想・評価)
真実に基づいた歴史の一部
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作品は終始アイガーというとてつもなく大きな『主役』を中心に描かれたサスペンス。
ドイツ隊を出し抜こうとオーストリア隊が人間の貪欲な部分を映し、それをアイガーが許さず事故に遭う。
ドイツ隊とオーストラリア隊が協力して進むも無常にも断念。それを嘲笑うように山の天候が急変し、山から生きてはおろさぬと言わんばかりの絶望感。最後は自分達で油断、実力の誇示の結果帰りのザイルを外したことが全て過ち。人の欲や傲慢から生まれるのはアイガーという荘厳な相手では致命的、通用しないと言うのが一番印象に残った。
あとは地上との平穏さと山の過激さが映画全体の陰影をつけ、とても良い構成と感じた。
史実に基づいた映画が好きな方は是非一見下さい
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