ヤギと男と男と壁とのレビュー・感想・評価
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ずっと観たい見たいと思ってて、凄く期待してみたらそうでもなかったと...
ずっと観たい見たいと思ってて、凄く期待してみたらそうでもなかったという感想。面白そうだったんだけどイマイチはまらなかった。
くだらない
総合:55点
ストーリー: 45
キャスト: 70
演出: 55
ビジュアル: 70
音楽: 70
内容はかなりおちゃらけに描かれているが、このような国家計画があったとかないとかという話はまことしとやかに噂されている。だがやはりこの不真面目な描き方のせいか、喜劇にしか見えない。いやもちろん喜劇として作ったのだろうけど、それは笑える洗練されたものではなくて、馬鹿馬鹿しさがひたすら全面に出ているだけのものにしかすぎず、見ていてもくだらないとしか思えない。この作品の存在目的自体がちょっとした失笑の対象という意味での喜劇。どこかの超常現象を書いた怪しい本みたいなものを読んで、それについて酒の席を盛り上げている人々の話を聞いているような気分。俳優陣は豪華ではあるのだけど。
日本語吹き替え版をみたのだが、もしかするとアメリカの文化圏に生まれた英語を喋る人が見ると笑えるのかもしれない。そう思って英語の映画サイトIMDを見てみると、笑えると書いている人もいたが、そうでもないという人もかなりいるようで、英語圏の人ですら誰が見ても笑える映画ではないようだ。
ジョージ・クルーニーはこれ以外にも、有名テレビ出演者が実は殺し屋だったという怪しい告白本の「コンフェッション」という作品を映画化していたりするのだが、彼はこのようなくだらない怪しげな話が好きなのだろうか。「バーン・アフター・リーディング」でもくだらないことをしていた。俳優としては一流だと思うのだが、彼の笑いの感覚には全く同意できないし、そのために自分の中で彼に対する全体の評価が下がってきている。
この作品に関して、原作と映画の内容と真剣度がずいぶんと違うということは、上記のIMDの批評の中に指摘がありました。自分は原作を読んでないけれど、まあ恐らくそうだろうな。
今こそ愛と平和を
最初見たときは「なんてふざけた映画だ(笑)」と思っていましたが終盤につれてそのつまらなさが実は反戦争論を大いに貢献していた映画だと思います。
ベトナム戦争や冷戦時代にジョンレノンのように愛や平和を大事にしていた人たちに向けての映画のように思えました。「イラク戦争で傷ついたアメリカに今こそ愛と平和を!」と言わんばかりの終盤のシーンは妙にハートフルで胸にグッときます。
ラストの締めが少々荒いように感じたのは残念でしたが、スターウォーズに例えたストーリー設定でわかりやすのでこれはこれでよかったと思います。その設定を使ったアメリカ軍のブラックジョークも見物。
豪華キャストのパフォーマンスも抜群。特にジョージクルーニーさんはハンサムなイメージとは裏腹なコミカルな演技が新鮮で面白い。あとユアンマクレガーさんをチョイスしたのはスターウォーズ絡みというスタッフ陣の確信犯なのだろうか?
見た感じコメディ映画、しかしふたを開けてみると実はタイムリー。そんな映画だったと思います。気軽に見るのには最適だと思います。
個人的には笑えないが、コメディー映画ファンやこの作品の俳優ファンにはOKかも?
この物語は83年のフォートブラッグ基地・米国謀報部の一室にいるジョージクルーニー演じるリンのアップから始まる。そして限りなく実話に近いお話とテロップで記されるシーンから始まる本作品・
私はこの作品を観ていて、「ちょっと何これ?これが実話に限りなく近い話なわけなの?どうしても納得できないよ!何処から何処までが本当で、どこからがフィクションなのかサッパリ見当が付かずに全く解らない作品だ!」と言う想いに囚われたのだ。
ただ映画のファーストシーンの説明に有る様に、この超能力特別作戦技能チームと言う部隊が極秘に存在し、秘密作戦の1部として存在すると言う事も可能性としては考えられない事では無いのかも知れない。
透視能力や念力を使用する事で、敵との交戦に影響を与える事が出来ると考えて研究が開発されて来ていたのだろう・・・
多くの人命を奪い、また自然環境を破壊するなどの、多大な犠牲を生む戦争と言う魔物がその1方では、科学の技術革新や、技術産業の進歩発展に貢献して来たと言う人間の文化の皮肉がある事実を考えるなら、まんざらこんな超能力と言う分野の研究開発が真剣に開発されようとしていた事も有っても決して不思議な出来事では無いのだろう。
しかし、戦争程の敵身方関係無く双方に対して、多大な破壊のみを生産する、負の遺産である戦争と言う魔物を行うその過程で、敵国の戦略よりも少しでも優位に立つ為に、未開発分野である超能力を駆使して、戦争に勝利するその為の研究開発を行う事が、真剣になされて来ている事実に対して、個人的には大きな怒りを感じてしまうのだ。コメディー映画としてブラックユーモアの1つとして笑って映画を観ると言う事が出来なかったのだ。チャップリンも、喜劇の要素を取り入れて、戦争風刺の作品である「殺人狂時代」「独裁者」などの作品を残しているが、それらの作品と同類として冷静にこの作品を見過ごす事が正直私には出来なかったのだ。
現在世界の様々な地区で起きている戦争や、テロ組織による紛争は、数千数万と言う人命を奪い、その戦死者の家族の人生にも一生涯の負の遺産を強いる戦争に対して超能力を駆使してまでも、戦争を行うと言う人間のエゴや、愚かさを考えると、笑いの1つも出て来る要素は無く、人間の文明の負の側面に対して悲しみが込み上げて来た。文明では無く、人間の野蛮な負の感情側面と言うべきだろうか?
イラク戦争で、我が国は、自衛隊をサマワに派兵していたのだし、遠い外国の人達の行っている自分達の生活に関係の無い異民族の出来事と、簡単に済ませる事は出来ない。
このイラク戦争でも、多くの化学兵器が使用され、大勢の人々が被爆している可能性があるのだ。自衛隊員の中にも帰国後被爆した隊員がいる可能性も有るのも事実だろうと思うのだ。私は数年前にアメリカに於いて、イラク戦争に参戦した兵士に会う機会が有り、その中には、劣化ウラン弾等による化学兵器使用の後遺症と思われる、被爆に苦しむ兵士を目撃しているのだ。戦争風刺の意味で、あえてこの様な作品が製作されるのだろうと考えるのだが余りにも、現在の戦争はその被害が多大な為に笑い事には成り得なかったのだ。
話が映画のレビューから大分逸れて、戦争批判になってしまいましたが、戦争映画を単なる、映画として、娯楽の一環として観る事なく、これが現在私達が暮しているこの惑星地球で起きている人間のエゴの1つである事をしっかりと心の片隅に憶える事も大切な事だと思うのだ。
ヤギ映画
2012/03/28
つまらん!!!単純じゃぁーー!!!!
とか思いつつ最後まで観てしまうこの不思議(笑)
ここまで豪華なキャストなんだからもっとぶっとんでしまっていいようなきがする(*´∀`*)
キラキラ眼力いいね!!!!!!!!!!!!!!!!!!←コレに尽きる
豪華俳優でゆっるいコメディ
ジョージ・クルーニー、ユアン・マクレガー、ケビン・スペイシー、ジェフ・ブリッジズ…こんな豪華俳優たちの共演に惹かれ観てみたら…
ストーリーは超能力部隊という嘘のような本当にあったアメリカ軍のいち部隊の栄枯盛衰を描いたもので、特に盛り上がりもなくそのバカバカしいようなマジな活動がゆる〜い笑いと、どこかアメリカに皮肉っぽい笑いで淡々と描かれていく。ので、少々中だるみを感じてしまった。
でもジェフ・ブリッジズの全盛期からの落ちぶれようと、ケビン・スペイシーのジョージ・クルーニーにライバル心を燃やす小悪党っぷりが楽しい♪ラスト、百合を持つユアンも妙にかわいかったり。キャストに魅力を感じないと、オススメできない映画かな。
50代の男性とかが含み笑いしながらみる姿が思い浮かぶ
わかりやすいアメリカンコメディとは別の種類のコメディ。
50代の男性とかが含み笑いしながらみる姿が思い浮かぶ(笑
ジェダイを目指す実在した超能力部隊にユアン・マクレガーが抜擢されてるあたりがすでにウケル。
真剣に、ジェダイやらフォースとかって語るとことか。
ジョージ・クルーニーもいつにない役どころ。
オーシャンズとかマイレージ・マイライフのような渋い良い大人なイメージが私の中では強いんだけど、この映画では天然です。
ゆっるいオフビート
まず!
この内容でジョージ・クルーニー、ユアン・マクレガー、ケビン・スペイシー等々豪華メンバーがこぞって出演ってとこが嬉しいし奇妙だし不思議だし愉快だし…あと、何だ?まいいや、クスクス笑いのオンパレードでしたよ!
あ、そう!不可解だし!
この物語って、原作は実話ってことになってるけど、本当なんですかね?
嘘でしょ?
本当なの?
嘘でしょ?
断言するけど、嘘ですよ!
だって色々おかしい(可笑しい)し、笑かしのセンスが日常レベルで頻発してるし、なんか悔しいでしょ!こんなシットコム的笑いが実話なんてw
登場人物も全員ユルイですし!頭のネジがユルイ!
一番マトモな役であろうマクレガーさえもイタめ!
ジェダイマスターはお前ちゃうんか!?というねw(詳しくは劇中でW)
色々書くと、ネタばらしそうだから落ち着こう、俺w
ヤギと男と男と壁と…か。
うんうん。
なるほど、良い邦題考えたもんですね、千原ジュニアw
愉快な超常現象旅行!こんなに笑えるなら、一度同行してみたいですね(嘘)w
ゆるゆるなヤギたちの沈黙
キャストが豪華!!
なのにゆるい!
いたるところでくすくすと笑えました。
これで実話ベースですから、驚きです。
米軍にヒッピーの思想を持ち込むだなんてナンセンスだし、
超能力攻撃のために軍事費が割り振られるなんて…
一途なジョージ・クルーニーに、
ヒッピーなジェフ・ブリッジスに、
振り回されちゃうユアン・マクレガー。
こういうゆるさ、大好きです。
残念な自分発見
残念な私発見。
この映画を「面白い!」と思えて、
「笑った」「深い」と言えたならば、
自分のステイタスまでもが上がるような気がするのに、
そこには全然ノレてない自分がいた。
”豪華な出演者が本気で馬鹿をやるのを含み笑いで見つめる”
のがきっと楽しむコツなんだろうと、などと、
頭で考えてしまってばかりで、本能で楽しめてない。
なんだか面白そうなことが展開されればされるほど、
どんどん映画と私の距離が遠のくという不思議感覚を
味わうことができた珍しい映画でした。
ただし題材には興味があるので、原作を読んでみたくはなった。
俺も新地球軍に入りたい
8月25日渋谷にて観賞
名だたる俳優陣が名を連ねた割には何ともおバカな作品であろうことは容易に予想できましたが、いやぁ面白かったなぁ。
つい最近、「クレイジー・ハート」を観たからジェフ・ブリッジズの妖しい雰囲気がツボにはまりました。
また「アバター」の鬼軍曹みたいな人ものっけから笑かせてくれますし、ユアンはここ最近、ああいうダメ男みたいなのばっかだし…んでもってジョージ・クルーニーも、もうアホアホというか、ある意味あそこまで信じきれるものがあるのは素晴らしいし、恐ろしく強みになります。
…結局この映画、何が言いたかったのだろう…いや、エンディングの(more than a feeling)が総てなんじゃないだろうか?
ハリウッド映画の懐の深さ
この豪華俳優陣が、大真面目にふざけているところが何と言っても贅沢だ。
ジョン・ロンスンのベストセラー・ノンフィクション「実録・アメリカ超能力部隊」をベースに
したコメディ。
極秘部隊「新地球軍」のアホらしさと大真面目さが絶妙なバランスで笑いを誘う。
ハリウッドスターがこぞって出演するハリウッド異色作。
こういうキャスティングができるところにアメリカ映画の懐の深さを感じる。
バカバカしいけど大まじめ
サイキックを盲信している人たちの滑稽話なのだが、60年代のベトナム戦争への介入、90年代の湾岸戦争、03年のイラク侵攻など、アメリカがやってきたことを否定する風刺に溢れている。
劇中、「フランスでよく使われる単語は?」の問いに「降参」と答えるシーンがあるが、これは、この映画を甘く見るなよ、はっきりその方向性を投げかけている。
白人から見たら、異なる人種は、皆、ヤギのように顔が長くて何を考えているのか解らない表情に見えるかもしれない。だが、そのヤギにもヤギなりの考え方があるだろうに、そのノドを潰して何も訴えることさえ許さないやり方ってどーよと猛省しているのだ。
だが、この作品、前面に出るのはおバカな行動ばかり。しかも何かが起きると期待させながら、結局は何も起こらず進んでいく。じゃ、何をどう楽しめばいいのさっていうと・・・それはキャスティングにほかならない。
ジョージ・クルーニー・・・なにもイラクの砂漠にまでコロコロ(スーツ・ケース)を持ってくることはないだろう。ひょっとしてマイレージ・カードも持ってきた? しかも、自分だけシート・ベルトして事故ってるし・・・。
ジェフ・ブリッジス・・・カントリー&ウエスタンのヒット・メーカーとして返り咲いたんじゃなかったの? 若い彼女(マギー・ギレンホール)にフラれて、いまどきヒッピーってか?
ユアン・マクレガー・・・「僕にもジェダイの資質があるんですか?」なんてトボけたこと言ってるし。無限に広がる砂漠の彼方(far away)なんかじゃなく、far far awayで、ダース・ベイダーと渡り合えるほどのジェダイ・マスターだったじゃないですか、忘れたの?
ケヴィン・スペイシー・・・「交渉人」でも「ラスベガスをぶっつぶせ」でも、いつも貴方は冷静で頭脳明晰でした。それが何を血迷ったのか、意味不明の人体実験の数々。貴方の祖先はまさかヒトラー?
スティーヴン・ラング・・・超能力の存在を信じて疑わない瞳のきらきら光線はジョージ・クルーニーより数倍も素敵でした。なのに、あなたの未来の子孫は、地球から遙か遠く、パンドラという衛星で、原住民ナヴィを無差別攻撃する暴挙に出るのです。どこでDNAが狂ったのでしょうね?
・・・なんて観ていると、とくに何もなくても、なかなかに楽しめる不思議な映画なのです。ロルフ・ケントの音楽がまたすっトボけていい味を出してる。
*シュール
ベトナム戦争の時にアメリカに実在した エリート超能力部隊を描いたコメディー映画ですが、どこまでが事実で どこからがフィクションになってるのか 検討もつかないほどおバカ(爆!) それを真面目に演じてくれるところが、笑えました。
ジョージ・クルーニー演じる 元特殊部隊と、ユアン・マクレガー演じる ジャーナリストの絡みを中心に ストーリーが展開します。 ジョージがユアンに対して「俺はジェダイ・ウォーリアーなんだ」と告白する部分は、ユアンの 『スター・ウォーズ』のイメージも重なってかなり笑えました。ジョージの車の上でヨガ・シーンも、プレビューで観てたけどまた笑えたし。
その他の俳優さんたちも、“その歳で”よくこんな映画に付き合ったもんだと感心するほど名演技でした。特にケビン・スペイシー、計算高いアホの役が面白かったです。
あと、壁と闘う将軍役のスティーブン・ラングは、『アバター』の暴れる大佐役でも大活躍してましたね。壁に向かって(通れると思って)走りこむってのは、いくら演技とはいえ勇気がいったと思います、エライ(賞賛☆)
事実かどうかは別として、【シュールな笑い】を欲してる方にお勧めの一本。
*シュール…現在の日本では、奇抜で難解なギャグや絵を表現したり、不思議な性格の人を形容したり、不可解な状況に置かれた際に使用される。 単に 現実離れしているだけでなく、現実を皮肉った、シニカルなものを指すことも多い。
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