「男はなんなんだ?」カケラ ニックルさんの映画レビュー(感想・評価)
男はなんなんだ?
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語りがもったりしている感じはまぁいいとして、満島ひかりの男がどんな人なのか分からない。男はレズビアンなら即気持ち悪いという魅力のない感性の持ち主、ならば何の魅力があって彼らは腐れ縁なのか?結局セックスってこと?男の側のディティールを捨てるならこの尺は長いし、作り手が男に興味がなすぎ。
女同士の出会いとかすごく良いんだけどな。
レズビアンって美しくて男から見ると良いなあと呑気な認識でいたんだけど、そんなに楽な物ではないらしい。
女として美しい人が相手ならば、常に彼女の裏に潜む男の影に怯えなければならないし、相手を独占する事に対して人によっては何故か後ろめたさを感じなければならない。終わりが見えている相手と一緒にいるしかない時もある。
見ていて思ったのは、セックスを描いていない話なのだけど、女同士の恋愛における男性器の不在は大きな欠落感をもたらすのだろうなという事だったり何故かした。だからこそこの2人のセックスをしない経緯を掘り下げて観たい気もした。
この映画、問題は解決しようがないし、ラストは要らない映画だなと思って観ていたら案の定2人は出会わないのだった。語り口は素人くさいんだけどツボを押さえた映画だと思った。後半一気に巻き返したと思う。
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