ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女のレビュー・感想・評価
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後追いでこの映画を見る意味とは?
後発の、『ドラゴン・タトゥーの女』を先に見たので、もはやこの映画を見る意味あるのかと思いましたが、『アンロック』を見て、今更ながらノオミ・ラパスのセリフに頼らない表情で見せる演技に魅了されてようやく見ることが出来ました。
それで思ったのが、この時点でほとんど完成されていて、デビッド・フィンチャー版と大差ないと感じたことです。逆に言えば、フィンチャー版作る必要あったのか?と。
それでも、リスベット役はルーニー・マーラよりも、ノオミ・ラパスに軍配が上がるし、逆にミカエル役は、ダニエル・クレイグのほうが段違いに魅力的です。まあ、おおざっぱに言って、どっちもどっち。どっちを見ても、さほど差は無いと思います。
2018.5.30
リスベットもうちょいどうにかならんかったんか
母国語でやっている時点でもう素晴らしい。
北欧の洗練されつつも少しダークな雰囲気が物語にマッチしていて素晴らしい原作を変にいじくることなく忠実なストーリーで本当に素晴らしかった。
ミカエルのちょっともっさい感じも想像通りであったものの、こんな時代で言うことじゃないけどリスベットお前さあ。
ノオミパラスは嫌いじゃないところかむしろ好きな俳優ですよ。
但しリスベットは何かこうあれだよ。もうあれだよ。
ハリウッドリメイクのミカエルブロンヴィストが英語ペラペラ喋る違和感も後出しながらルーニー・マーラっていう正解を見てしまっているから。
何だよスウェーデンって北欧美人の宝庫じゃないのかよ。
悪気はない。
でも心の声が溢れ出ちゃったよ。
とても上質なサスペンス
先日ハリウッド版を観たので久しぶりに鑑賞です。
やはりノオミ・ラパスはしっくりきますね。
また、その演技に対するアプローチがすごいです。
彼女のこの芝居があったからこそ、ルーニー版があそこまで引き出したと言えるでしょう。
うん、ノオミのリスベットは素敵ですね。
最後までじっくりと見せる隙のないサスペンス、そしてその構造も見事。
飽きる事ない伏線の連続で、脚本もすごいです。
そんな渦の中、心を通わせながらも絶対的な壁がある悲しい二人。
そして当然のように訪れる別れ。
むしろ、それを当然と受け入れる芯の強さ。
本当、なんて魅力的なんでしょうか。
今尚観ても、とても上質なサスペンス作品でした。
なにはともあれ、リスベットに幸せになってもらいたいです。
「完全版」が出ているそうですね。
今回観た版ではハリエットに関する謎解きがメインになっていますが、「完全版」ではミカエルを陥れた陰謀やエリカとミカエルもより描かれているそうでより原作の雰囲気に近いのかしら。「完全版」も観たくなりました。
(原作未読・ハリウッド版未鑑賞)
スェーデン版は、リスベットやミカエルを取り巻く大きな社会問題とか、ハリエットの謎とリスベットの境遇、そしてナチスまで絡んでくる、ただの謎解きミステリーではありませんでした。
リスベットにミカエルの信頼調査を依頼するヘンリックの顧問弁護士フルーデ。見てくれが奇抜で何だこりゃという印象を与えかねないリスベットに顧問弁護士が問う。「ミカエルは信用できるかね」。「自分は調査するだけだから」とはぐらかそうとするリスベットに更に問う弁護士。そして「嵌められたのだと思う」というリスベットの答えを信用する弁護士。ここで心がぎゅっと鷲掴みにされてしまいました。見かけに惑わされることなく、真・芯をつかむ男。
ハリエットに関する謎解き。そんな物語に、ミカエル、リスベットの物語が絡んでくる。
絡んでくると言っても観客にとっては新たな謎や気になるエピソードとして見せられるだけ。「えっ?どういうこと?」「これからどうなっていくの?」もう一つの物語を予感させながら、謎解きが進行する。ぐんぐん惹き込まれる。
ただの調査の対象だったはずなのにどうしてリスベットはミカエルが気になるの?訴えられる危険を冒してリスベットはミカエルに送信する。藁にも縋りたかったのかもしれないけど、ミカエルはリスベットを仲間に入れる。自分の調査を助けてくれるパートナーであり、好意を寄せてくれるリスベットに「君のこと、何も知らない」と戸惑いながら、人と関わるのを拒絶・怖がるリスベットをふんわりと包みながらも束縛せず、一人の人として扱うミカエル。
リスベットの後見人になった悪徳弁護士(フルーデではありません)、猟奇殺人、社会的な陥れ等、目をそむけたくなるような暗く悲惨な話の一方で、上記のような人と人の繋がりがきちんと描かれている。
奇をてらった受け狙いのサスペンスものだと、姪を思いやる依頼主とか、警部とか、ハリエットの従姉とかも、愛憎絡んだプチ悪人にすること多いですが、そんな安易な展開にせず、ごく普通の人々でした。そんな普通の人々のすぐ側・普通の人にまぎれて存在している悪徳弁護士・猟奇殺人・ミカエルへの罠に象徴される闇の深淵。対比が際立ち、心を揺さぶる。
異常とは何なのか。
行為だけをみればとんでもないことをやらかすリスベットですが、そうする過程がきちんと描かれていて、その思い切りの良さにかえってスカッとする。そして思う。リスベットを精神病者扱いする社会の方が病んでいると。
人間を描いた良質の映画です。
ああ、でもこの話にナチスが絡んでくるなんて。ヨーロッパではナチスは「歴史」ではなく、まだすぐそこにある事実なんだろうな。
社会正義を貫こうとする、雑誌『ミレニアム』と、その主宰の一人・ミカエル。
対して、社会正義の枠組みなんて軽く超えるリスベット。
胸の空くような展開で終わるが、それって…。
なのに、バディ感が笑いたくなるほど、ハマる。
全体としては☆5つでも足りないのだが、
眼をふさぎたくなるようなシーンも何度もあるので、☆4.5。
でも、そのシーンをちゃんと描いているからこそ、リスベットの心の痛みが理解できる。
そして、社会の中に潜む深淵に怯え、嫌悪・怒りをもつことができる。
必要な描写なのだ。逃げずに映画化した勇気を讃えたい。
とはいうものの、なにはともあれ、リスベットに幸せになってもらいたいです。
クライムミステリーとして極上
記者のミカエルは大富豪にある失踪事件の調査を依頼されるがその事件は想像を絶する闇につながっていて…。
最新作の公開前にスウェーデン版の1作目を鑑賞。クライムミステリーとしては目立った展開ではないが、物語構成に隙がなく最初から最後まで面白い。
こちらをおすすめ
リメイク版→ミレニアム2→本家
と観たのですが、個人的には2に繋がる本家が好きです。
2に繋がるという理由だけではなく、こちらの方が色々と納得がいく。
リメイク版はなんだろう・・・
本家が「true ending」だとしたらリメイク版は「another ending」みたいな。
雰囲気もストーリーの流れもこちらが好きですね。
好みもあるかと思いますので、両方観ることをお勧めします。
両方観ても無駄だと思えないのは、双方の良い所だと思います。
陰鬱で凄惨な描写 故に真実味を感じる
まずエロティックなシーンが多々あるので1人でみる事をお勧めする。
ハリウッドリメイク版も観た上での感想はリスベット役の女優以外はじめての演者だったのとスウェーデン語で展開されていくのである意味新鮮味があった。
結末に関しても犯人の目星がギリギリまでつかなかったのでサスペンス的にも満足行く内容。
原作読まなくては
最初にルーニー・マーラのを見たので、う~んと思いました。その後、原作全部読んだところ、スウェーデンversion素晴らしいと思いました。なぜなら、原作に忠実で、まさにスウェーデン、そしてキャスティングがよいから。ストーリーも分かりやすいです。ルーニー・マーラーもダニエル・クレイグも大好きです。でも原作「最後」まで映画化した力が素晴らしい。全部見ないと(読まないと)面白さもリスベットの思いもわからないと思います。
特に最後の場面は、スウェーデンversionの方がよくわかり、センチメンタルにしてなくてすっきり!
内容は王道のミステリーでした。
父母と観に行きました。
…大失敗!!笑
年齢制限ついてるだけの内容です。
エロ変態系アリ。
内容は王道のミステリーでした。
スピード感もありました。
映像とヒロインが美しく、伏線も回収している部分が良かったです。
ただ主人公の男の最低さが受け付けませんでした。
ヒロインを使うだけ使って最後はポイッ。
リスベット!
小説は読んでないし、デビットフィンチャーのリメイクは観てない。だからミレニアムは初めて観ます。が、とっても面白かった( ´艸`)
ミレニアムという原作がかなり面白いというウワサは聞いていたのですが、コレをみて納得。ストーリー、キャラ、内容、全てにおいて魅力的で◎。なおかつ、エロいシーンや性犯罪などのサービス内容まで盛り込んでいて、3時間の映画でも飽きずに最後まで見ることができました。
ま、ツッコミ所はあるかもしれないけど、推理が進んでいくシーンは『天使と悪魔』よろしく、グイグイと引き込まれていく。謎が明らかになるにつれて、リスベットの過去も少しずつわかりはじめるし、ほんと持続して楽しめた。良作です。
これは、デビットフィンチャー版と比較してみてみよう!
超面白い!
年齢制限が入っていることから、相当ドギツイ表現があるかと思ったが、おもいのほかソフトだった、ただ、子供と見れる作品では内ので注意、作品としては、凄く面白かった、主演の演技と、魅力に目を奪われたが、展開もしっかりとしていて見ていて飽きない、サスペンスや推理的な作品が好きな人には是非鑑賞して欲しい作品、ただ、表現に歪んだ性の表現があるので、苦手な人もきっといるはず、それ以外は本当に面白い作品だった。
見応えありの第一弾
「ミレニアム」というスウェーデン産のベストセラー小説三部作の実写化第一弾。
ハリウッドでの実写化「ドラゴンタトゥーの女」がとても気に入ったため原作を読んだのちに今作を拝見。
原作に比べるとキャラのイメージが違っていたり、人物の心情描写の甘さが目立ちますが低予算映画なので、そう考えると原作に極力忠実でなかなかの出来だと思います。
リスベット演じるノオミラパスさんの体当たりな演技と何か野心を感じさせる演技はかっこいい。ミカエラ演じるマイケルニクビストさんはどこか頼りない感じではありましたが妙に憎めないというのか悪い人ではなさそうな感じが役にハマっていた気がします。
ただサスペンスとしては正直それほど魅力的でもなく、あくまでもリスベットとミカエラの奇妙な人間関係を中心としたドラマがミソといった感じなので謎解き要素を期待したら微妙に思うかもしれません。
ともあれ上手く煽る演出で、次回作が気になる作りで一作目としてはいい出来だったと思います。原作を読んでからの鑑賞のほうがいいかもしれませんが、案外読まずに鑑賞したほうが余計な考えに振り回されずに見れるかも。
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