「ミレニアムは月刊誌。」ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女 ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
ミレニアムは月刊誌。
名画座にて。
観たかったんだーコレ!というわけで待ってました。
まぁしかし、、往年の映画ファンにはゾクゾクする
ようなこのサブタイトルの良さ(古!)○○の女。って
昔はこういうの多かったんだよなーなんて思いつつ^^;
スウェーデン産のミステリーってどうなのよ!?と
まるで想像がつかないところから入るから余計面白い。
なが~い作品なのだけれども^^;小説を一冊まるっと
読み終えたような充実感が。いや~満腹になれますv
まぁ…謎解きミステリー(&サド映画?)ということで、
ちょっと正視できない(したくない^^;)シーンもあれど、
このヒロインがメチャクチャ共感を呼べるカッコ良さで、
ろくでもない出で立ち(これが果たして必要かどうか?)
という気はすれど^^;その仕事ぶり度はたいしたもの。
冒頭で「あーそうだったの」(原作読んでないもんだから)
と思ったのが「ミレニアム」って月刊誌のことだったのね。
そこの発行者であるジャーナリストが悪徳実業家を告発、
名誉棄損で有罪のところへ別の大物からの依頼がきて、
40年前の未解決事件を調べてほしいというのだ。
それが今作の軸になるのだが、彼・ミカエルの調査員で
天才ハッカーのリスベットがその捜査に入り込み協力、
かくして捜査コンビが確立されるのだがそこまでが長い^^;
そもそもこのリスベットっていう子は子供の頃の事件で
保護観察の身。超変態サド後見人に酷い目に遭わされ、
その風貌通り、普通でない環境に身を置いているのだが
しっかし!まぁ強いこと!その仕返しぶりに身を見張る^^;
この根気強さ(ある意味?)が捜査でもますます発揮され、
ミカエルを大きく助けることになる。彼にすれば小娘?
といったところなのだろうが^^;繊細な彼女にだんだんと
愛情を覚えていくようになる。で、まぁ恋愛関係に…?
とはいえベッドでのやり取りなどけっこう笑えたりする。
彼らの蜜月と並行して、事件の解明が進んでいくのだが、
ミステリーとしては…それほどの新味はなかったかな^^;
ただその過程を丁寧に細かく描写し、終いにお決まりの
どんでん返しで底をすくうところなども期待通りで面白い。
果たして犯人は誰…?そして失踪した姪は…?
『歓びを歌にのせて』のM・ニクヴィストの安定した演技、
奇抜なヒロイン^^;を包容力で包み、さらなる新事件へと
向かわせる(意図せず)ところが心憎い。第二弾にも期待v
(劇場で観るならトイレは必至!途中で席は立てませんよ^^;)