「.」ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女 瀬雨伊府 琴さんの映画レビュー(感想・評価)
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自宅にて鑑賞。スウェーデン・ノルウェー・デンマーク・独の合作で、原題"Män som hatar kvinnor(女を嫌う男)"。云わずと知れたS.ラーソンのベストセラーを映画化した三部作の第一作。登場人物が多く、長めの尺だが気にならず、厭きさせる事無く、巧く纏まっている。ロケーションも佳い。歯に衣着せぬ語り口は性描写にも及び、R15指定にも頷ける。ただ謎解きは直ぐに気付かされる程、シンプルでミステリーとしては弱い。ラストもややお座成りな印象。60/100点。
・本作のみN.A.オプレヴがメガホンをとる(後の二作はD.アルフレッドソンが監督)。“リスベット・サランデル”の母“アグネータ・サランデル”は役柄と同じくN.ラパスの実母N.ノーレンが演じている。登場人物が多い為かエンド・ロールでは“リスベット・サランデル”のハッカー仲間で、T.ケーラー演じる"Plague(疫病神)"が"Plauge"との誤植に気付く。
・鑑賞日:2012年6月6日(水)
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『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女 完全版』
自宅にて鑑賞。スウェーデン・ノルウェー・デンマーク・独の合作、原題"Män som hatar kvinnor(女を嫌う男)"。前篇と後篇に分かれており、前篇はM.ニクヴィストの“ミカエル・ブルムクヴィスト”がN.ラパスの“リスベット・サランデル”宅を訪ね協力を仰ぐ所迄。人物像や背景等、後の伏線等が丁寧に描かれており、『通常版』がドコを切ったか判り易い(特に“ミレニアム誌”社内の人間関係や描写)。未鑑賞の方には『通常版』より、シリーズの理解が深まる本作の方をお薦めしたい。65/100点。
・鑑賞日:2012年7月2日(月)