シーサイドモーテルのレビュー・感想・評価
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面白い!
繋がらない群像劇
ちょっぴり切ないストーリー、どんでん返しのストーリー、おバカストーリー、脱力系ストーリー…何でも揃ってます
演技じゃないのね、コメディは
森山未来主演「スクールデイズ」で、その異端ぶりを発揮した守屋健太郎監督が、生田斗真、麻生久美子など旬の俳優陣を集めて描く、コメディ作品。
本作を観賞していると、コメディ映画の奥深さを実感させられる思いがする。感涙ものや社会派ドラマのようなジャンルにおいて必要とされるのは的確に演じる人物の心情を表現していく高い演技力である。しかし、コメディという世界に本当に求められるのは、実は高い演技力ではないのかもしれない。
「愛嬌」と「馬鹿を愛する心」。この二つが、どうしても欲しい。少なくとも、私は欲しい。これは長年演技畑を歩いてきたベテラン俳優であっても、年月が養ってくれる能力ではないので・・上手くなるとは限らない。その人間が本質的に持つ先天的才能であるように思えてならない。
その点で考えると、本作の人選は長短入り混じっている。
主役を張った生田は、舞台で培ってきた堅実な演技力は十分に発揮しているが、どうしてもこの作品の破天荒なコメディ空間に馴染めていない。古田新太、小島聖といったコメディ常連俳優と比較しても、ふわふわしている。もちろん、生田を残念な俳優だと評する気は毛頭ない。ただ、「馬鹿を愛する」ことは、ただ舌を出して「てへっ」と誤魔化すこととは違うのではないか。
対して、玉山鉄二の思わぬ楽しさに驚かされる。馬鹿馬鹿しい台詞も、ギャグも撒き散らしていないのに、その存在が、可笑しい。「飯食ってる人の前で煙草吸ってんじゃねえよ」と、他人の頭を叩くだけで、可愛らしい。言葉遊びで盛り上げるでもなく、ただ真面目に、不器用に空気に溶け込む。違和感に気が付き、適応する反射神経。これは、訓練では身につかない。「馬鹿・・好きなんですね」と思わず頬ずりしてあげたくなる愛嬌が、今後に期待をもたせてくれる。
内容に関しては、論じるほどの努力も、センスも見えてこないのでここでは敢えて触れない。ただ、コメディという世界は特に難しい、そしてややこしい表現技法だと学ばせてくれる教科書としては、観ても損はない。
細かい仕掛けが楽しい
ラストは切ない気持ちにもさせてくれました。
周囲は木や草が生え放題、所々ペンキも剥がれ、一見廃屋のような二階建てのモーテル。
カラフルな壁紙の室内には、たぶん音の鳴らない昔のジュークボックスや映るかどうかわからないチャンネル式のテレビが置かれ、夜は断水するという営業してるのが不思議なところ…。
いかにも安っぽい作りの室内の壁の一角には、窓を模して浜辺の写真が飾られている。それがシーサイドモーテルという名の言い訳であり、最後にはまた別の意味を持つ…。
4部屋のそれぞれ訳あり宿泊者たちが織りなす物語。
三十路のコールガール役の麻生久美子さん、コミカルな演技も妖艶な演技もいけてる。
エマニエル夫人風の金髪の美女は、最初誰だかわからなかったが、小島 聖さんでした。
いつもは優等生役の成海璃子さんは、今回はネコの刺青をした頭の悪そうなヤンキー娘でした。
ちょっとしたすれ違いが喜劇となったり、死を招く悲劇となったり、ラストは切ない気持ちにもさせてくれました。
う〜ん
主題歌もすごくあってて
いいチョイスだと思ったし
キャストもいいし
笑える場面も多くてよかった
4つの部屋の関わりが
ちょっと無理矢理なとこもあったけど
4つの部屋の微妙な
絡まりも良かった
でもただ結末が残念だった
結局ちゃんとみんな
幸せになれたのか
2人はあのまますれ違ったままなのか
あの後2人は会って
結ばれたのか
インチキは本当の
愛になったのか
全然分からないし
すごい気になる…
部屋に飾ってある写真の
真相が暴かれたあたりで
2人は結ばれないのかな?
と思ったけど
見てる側としては
くっついてハッピーエンドで
楽しく明るく幸せに終わってほしかった
それが狙いなのかも
しれないけど←
ぢゃないと、結局この作品が
何を伝えたかったのかよく分からなかった
あと、人死にすぎ
事故多すぎ
それにちょっと話しが
単調すぎる感じがして
笑えたけど感動は
あまりできなかった
私の勝手な要望であるけど
2とかを作って
この後の話しがみたい
出来れば2人はあの後
写真にあるあの海で
再会して2人でモーテルを建てて
またその宿泊客が
それぞれ色々抱えていて…
っていうのが良い
実際はそんな上手くいかないだろうけど
映画だからもっと運命的であり得ないくらいの
ハッピーエンドであってほしいなっていう
これは人それぞれだけど
あ!
あと警察官がナイスキャラだった〜
夕日を眺めてる写真の真相
舞台がモーテルの4部屋での出来事だけに、これまた「大洗にも星はふるなり」っぽい!? な~んて思ってましたけど、大洗よりおもしろかったです。
【102】コールガールとインチキセールスマン
亀田(生田斗真)のインチキクリームはどんだけぼったくり~~~~ぃ。
コールガールのキャンディー(麻生久美子)の行動は...........。
(麻生久美子はちょっと腕の辺りがポッチャリぎみ!?)
【202】借金取りとギャンブラー
朝倉(山田孝之)は借金まみれ!? でもって組の金を持ち逃げ!? それにしてもめっちゃメタボになってる~~~~ぅ。
泣く子も黙るペペが登場するんですが、そのペペ役って温水洋一なんで、ギャップが~~~~~~~ぁ。
【203】EDの社長と社長夫人
太田(古田新太)の女装は、ある意味納得!!
エマニエル坊や~~~~ぁ。
【103】キャバ嬢と常連客
石塚(池田鉄洋)は、キャバ嬢マリンちゃん(山崎真実)と................どうなるか!!
マリンのヨガは素敵でした。
豪華キャスト揃いでありながら、何気に先輩警官ともう中学生似の後輩警官もおもしろかった。
各部屋にはカップルがビーチで夕日を眺めてる写真が飾られてるんだけど、その真相は最後にわかりますよ。
エンドロールはしっかり観ましょう。
よかったのはキャストとオチだけ!?
キャストは豪華です
セット・小道具などには微妙にお金かけているかもしれませんが特に共感するものでもありません
ロケにはお金をかけていません
お話はつまらないです
4分割しているせいかまったくそれぞれの物語に深みが感じられませんでした
女性陣は色っぽいです
温水さんと柄本時生は良い味出してます
オチがハッピーエンドじゃないところだけが救いでした
これでハッピーエンドだったら
「なんじゃこりゃ」
です
好き嫌いがあるのでなんともいえませんが
おじさん的には
今年見た18本のなかでは一番おもしろくなかったです
もったいない!
何よりキャストが豪華!でもこれだけのキャストを使って・・・うーん。という感じでした。期待しないで見に行った方が◎内容というよりは、キャストだけで満足☆って感じでした!
内容的には誰も幸せになれない感じがして、明るく楽しく終ると思ってたので、その点で、皮肉な悲しいお話だなって感じですね。
期待しすぎた・・・・かも?
日本のパルプフィクション!?
微妙な距離感がシャレたナンセンス・ドラマ
4つの部屋での独立した4つのエピソード。併行した話がひとつにまとまっていくという展開はよくある話だが、この作品では、別の部屋の人物同士が絡むことさえない。
4つの部屋の出来事は、互いに引き寄せ合うことも離れることもせず、衛星のように距離を保ったままだ。それでも、どれかの衛星で小爆発が起これば、その余波がほかの部屋になんらかの影響を及ぼす。
どの部屋もギャグ満載のしょうもない話だが、互いの微妙な距離感がシャレた設定の、ナンセンス・ドラマの誕生だ。
終わってみれば、4部屋だけの小さな世界が、社会の凝縮図として完成する。
山田孝之・・・ますます濃くなる。この手のドラマに欠かせない(主役もこなせる)バイプレーヤーになってきた。
騙し、騙され、本当のことは?
山の中にある、「シーサイドモーテル」の4部屋で起こる一日のお話。
ストーリーは、其々が入り乱れて複雑・・・じゃなく、そう繋がるか~というカンジ。
生田斗真君に、あんなセリフを言わせたり。
温水洋一さんの睨みぐあい。
古田新太さんの女装に、心にグッとくるセリフ。
池田鉄洋さんのニンマリ顔。
見るたびに、濃くなっていくような気がする山田孝之さんのずるさ。
麻生久美子さん、児島聖さん、山崎真実さん達の、女のしたたかさ。
成海璃子さんの≪そのまま≫なカンジ。
柄本時生さんのまじめな頼りなさ。
そして、玉山鉄二さんのヤクザぶり。
皆さん、いいな~。
クスクス、うふふ~、あはは~。
騙し、騙され、いろんな笑い方をさせていただきました。
≪インチキが本物になることもあるんだよ≫
でも、ド田舎の山の中なのに、交通事故多すぎ! うふふ。
それにしても、玉山鉄二さん、いろいろ楽しませてくださるわ~。
らんなうぇ~~~い♪
ちょっと何かが足りてないワケあり男女の、笑えるけど切ない群像劇
別冊漫画ゴラク連載のコミック、岡田ユキオ「MOTEL」が原作。田舎の山のなかにある「シーサイドモーテル」に、ちょっと何かが足りてないワケあり男女たちが集まり、微妙に交錯しながらコミカルで切ないアンサンブルを織りなす群像劇。監督は、『スクールデイズ』に続いて本作が2作目となる守屋健太郎。
いわゆるアメリカンな感じのロードサイド・モーテルの、ひなびた感じの雰囲気が、抜群にいいですね。
“VACANCY”とか電飾でちゃんと入ってる。
その意味では、この映画の本当の“主役”は、このモーテルそのものなんですね。
主演は“ジャニーズの枠には収まりきらなさそうな”活躍が期待できる、生田斗真。
がんばってはいるのですけれど…共演するメンバーが実力派揃いなものだから。
伝説の拷問職人・ペペ役の温水洋一には凄味すら感じるし、長身で体の柔らかいキャバ嬢を演じることができるのは山崎真実以外には考えられないし、モーテルの客(?!)10人が、それぞれ“ふっきれた”素晴しい演技で魅せますね。
豪華キャスト11人!って表現が多いようですけれど、
忘れちゃいけないのが警官役の2人。彼らの存在が、いい塩梅のスパイスで効いてます。
で、最も秀逸で光るのは・・・山田孝之?
いやいや、ここは、玉山鉄二でしょうか。
キャラがすごく立っていて、そのチンピラぶりは爽やかですらありますから。
柄本時生とのコンビは、まだまだいろんなこと出来そうです。
田舎のモーテルという設定であることもあり、車もたくさん出てくるのですが・・・
ホンダのアコードとか、ボルボとか、そのチョイスにもセンスを感じます。
決して大作ではないけれど、
笑えるけど切ない、見ごたえのある群像劇に仕上がってます。
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