「ラストは切ない気持ちにもさせてくれました。」シーサイドモーテル aotokageさんの映画レビュー(感想・評価)
ラストは切ない気持ちにもさせてくれました。
周囲は木や草が生え放題、所々ペンキも剥がれ、一見廃屋のような二階建てのモーテル。
カラフルな壁紙の室内には、たぶん音の鳴らない昔のジュークボックスや映るかどうかわからないチャンネル式のテレビが置かれ、夜は断水するという営業してるのが不思議なところ…。
いかにも安っぽい作りの室内の壁の一角には、窓を模して浜辺の写真が飾られている。それがシーサイドモーテルという名の言い訳であり、最後にはまた別の意味を持つ…。
4部屋のそれぞれ訳あり宿泊者たちが織りなす物語。
三十路のコールガール役の麻生久美子さん、コミカルな演技も妖艶な演技もいけてる。
エマニエル夫人風の金髪の美女は、最初誰だかわからなかったが、小島 聖さんでした。
いつもは優等生役の成海璃子さんは、今回はネコの刺青をした頭の悪そうなヤンキー娘でした。
ちょっとしたすれ違いが喜劇となったり、死を招く悲劇となったり、ラストは切ない気持ちにもさせてくれました。
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