「微妙な距離感がシャレたナンセンス・ドラマ」シーサイドモーテル マスター@だんだんさんの映画レビュー(感想・評価)
微妙な距離感がシャレたナンセンス・ドラマ
4つの部屋での独立した4つのエピソード。併行した話がひとつにまとまっていくという展開はよくある話だが、この作品では、別の部屋の人物同士が絡むことさえない。
4つの部屋の出来事は、互いに引き寄せ合うことも離れることもせず、衛星のように距離を保ったままだ。それでも、どれかの衛星で小爆発が起これば、その余波がほかの部屋になんらかの影響を及ぼす。
どの部屋もギャグ満載のしょうもない話だが、互いの微妙な距離感がシャレた設定の、ナンセンス・ドラマの誕生だ。
終わってみれば、4部屋だけの小さな世界が、社会の凝縮図として完成する。
山田孝之・・・ますます濃くなる。この手のドラマに欠かせない(主役もこなせる)バイプレーヤーになってきた。
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