「マイレージへの執着」マイレージ、マイライフ tom-tomさんの映画レビュー(感想・評価)
マイレージへの執着
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主人公は、マイレージを貯めることを生き甲斐とするリストラの専門家で、物に執着せず(小さいキャリーバックに入るだけの物で十分)、家庭を持つといった人間関係も欲しない。
その主人公が、ある意味同じタイプにも見える彼女や、若くて純粋な新人と交流することで、普通の人間らしい生活への興味を取り戻していく。
そのように極端にドライなタイプの人間だからこそ、解雇を告げるという辛いはずの仕事を淡々とこなせているのかと思ったが、そのリストラ専門家としての職業をこなすための自己防衛として、段々そんな性格になっていったのかも知れない(もちろん、元々かも知れないが)。
彼が唯一子供のような執着を示していたのが、マイレージを貯めること。
マイレージを貯めるという行為が、その他の犠牲にしてきたものの代償であったと考えると、人との触れ合いの大事さに改めて気付いた後では、彼にとってマイレージは重要な意味を持たなくなったのかも。
ジョージ・クルーニーの淡々とした演技も良いが、トワイライトシリーズにもチョイ役で出ている新人役のアナ・ケンドリックがフレッシュで魅力的。
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