きみがぼくを見つけた日のレビュー・感想・評価
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せわしいトラベラーと、迷いのない愛の物語
ヒロインの迷いのない純愛がいい。
あと“小さな娘”の健気さも。
(あんまり書くとネタバレになるので控えて書きます。)
温かな気持ちになれる映画です。
しかしこんな性質のタイムトラベルは、本人せわしくてたまらんやろな。
シンプルなタイムトラベル系
タイムトラベル系の恋愛と家族愛。色々思うところはあれど、何とか破綻せずに描ききった感がある。
レイチェル・マクアダムスはこれ系にハマる女優さんだ。個人的にバナはコルト727が一番似合うと思う…
邦題に100点
「タイムトラベラーの妻」
日本語にするとぶっきらぼうに聞こえるのかそれともそんなものなのか。
「きみがぼくを見つけた日」って付けた人は上手いなあと原題を見た途端に思った。
しかも「きみ」も「ぼく」もひらがな。
それは彼女がまだ幼い頃だったとわかる。
それがタイムトラベラー物だというのだから 面白そうだと思うに決まってた。
内容は、これはもっと原作は科学に重点の置かれた(海外SF特有の)作品だったろう事は、この彼の 病(!?)を研究し治療しようとしている医師が出てくる事でわかる。
本当はどうか知らないけれど。
時間軸は彼女の側の人生で見ていく。
ただ 私たち日本人(私だけか?)には彼が若いとか老けてるとかあんまり いや ほとんど わからないのが困る。
突然 生身の姿 お金も携帯も身分証もそして洋服や下着さえ持って行けずに時空や場所を行き来 させられてしまう。
突然に。
六歳からだというそれが、思春期は如何に過ごしたかは全く描かれない。
母親が事故死し、その場にいたにも関わらず自分は違う場所の違う時間に行く。
テレポーテーションと言えばいいのか。
学校にいて 突然に服だけをおいて教室から姿を消すって
そういう暮らしが 自分のコントロールの出来ない状態で起こるならそれはもう 全く 病気に違いない。
とそこで 彼の職業はなんだろうか?
という疑問。
料理人?
でもどこかに勤めるとか、自分でお店やったりとか
無理なんだから。
ロトで 暮らしてるとか?
まあ 好きな時空にいられないので簡単とも言えないだろうけれど。
最初は彼に会えた喜びで夢中になる彼女。
勢いで結ばれ結婚するのだけれど、クリスマスもニューイヤーも 帰って来る事が出来ない夫を待つ妻。
ここが全く タイムトラベラーの妻 そのものである。
ある時突然 前触れもなく忽然と消える。
いつ戻って来るのか、戻って来る事が出来るのかさえ わからなくなり不安になるだろう。
目の前にいなければなおさら、それをぶつける相手もそこにはいない。
更にそれが顕著になるのが lost baby.
たぶん 何人も何回も流れてしまった嬰児。
はて?それらの子はどこへ?
母親になる事を心から願うも もう叶わないと 喧嘩する二人を見つめる少女。
そこで 我々視聴者は 娘が生まれてる!と希望を胸にする。
だが彼は手術をしてしまうわけで いったいどうなるんだ?
だが そう。
彼。彼は手術前の体で彼女の前に現れる事が出来るのだ。
浮気じゃないわよね。
ないでしょうね。
そして 彼よりも更に上級者のテレポーテーションガールとなって成長するのだ。
彼がこの不自由な病気のせいで、心を残すような人は作るまいと思いながら生きて来たのはたぶん 成長期に起こった様々な出来事(事件)によるものである事がわかるが
彼女に出会った途端にそんな矜持は弾け飛ぶ。
いったい いつ どんな状況で
自分は自分の意思とは無関係に煙以上に消えてしまう
儚さなんて言葉は甘い!と言い切れる程の過酷な人生。
その辛さがわかっているからこそ 彼は遺伝性と思われるその性質を受け継ぐ我が子を望まないのだ。
このように 考えると この映画作品は 非常に 不完全であるのかもしれない。
遺伝だと言うなら 彼の前世代にもそれが現れているはず。
父は?母は? 祖父? 祖母?
そして子に受け継がれたこのストーリーは
連続ドラマにするしかないのかな。
一途な恋愛
こんなにずっと一途に1人の人を愛し続けられるのが凄い。
2人の絆の物語。
クレアと会えて良かったね、ヘンリー。
過去が変えられないのが切ないけれど。
厄介な能力ですが、この力が無ければ子供の頃に死んでしまっていたのか。。。
「ゴースト」の脚本家による平成レトロなラブファンタジー
往年の名作「ゴースト」の脚本家ということと、レイチェル・マクアダムス主演ということでかなり期待して鑑賞。
思ったよりもレトロで素直な内容。先入観もあると思うが、所々でやはり「ゴースト」を彷彿させる雰囲気。「消え方」あたりはまさにそう。
良いお話だとは思うが、個人的には涙×2とまではいかなかったのが正直な感想。
でもラストシーンの、レイチェル・マクアダムスのフルダッシュは、胸熱。様々な想いが込められていて、これだけでも十分観て良かったと思える程の名シーンだ。
悲惨なタイムトラベラー
レイチェルマクアダムス扮するクレアは、図書館でエリックバナ扮するヘンリーを見つけた。しかしヘンリーは知らない女性だったが、クレアからディナーに誘った。クレアはヘンリーの事情を知っていた。
タイムトラベルものだが、突然現れた女性の方からアプローチされたら男性は受けるしかないと言うか、可愛い子なら願ったりかなったりだね。しかし、いつタイムトラベルするかわからないのと、タイムトラベル時は裸だというのもかなわんね。一種の病気みたいなもんだな。信用もなくなるしね。理解者がいれば孤独から解放されるし、それに越したことはないだろうな。考えようによっては悲惨な話だ。
【”Love Will Tear Us Apart” タイムトラベラーの男の数奇な人生と、只管に一人の女性を愛する姿に心打たれる。加齢しないレイチェル・マクアダムスはタイムトラベラーではないか・・。】
ー6歳のヘンリーは雪の日、母が運転していた車の事故に巻き込まれる・・。その後、成人したヘンリーは見知らぬ女性、クレア・アブシャー(レイチェル・マクアダムス)から親し気に話しかけれ・・-
・その後、明らかになっていく幼きクレアの前に現れた、衣をまとったヘンリー(エリック・パナ)と二人との時空を超えた交流。
それ以来、クレアは時折現れるヘンリーとの出会いを日記に書き留めていた。
・そして、二人の晴れての結婚式に流れる、”Joy Division”の「Love Will Tear Us Apart」
ーこの曲の”意味合い”を考えると、その後の二人の運命を暗喩しているのだが、印象深い。-
・ヘンリーの子を身籠るクレアだが、2度も流産してしまう。ヘンリーは”自分の血のせいで”飛行してしまう・・”と考え・・。
ーここが少し、映画では分かりにくいのであるが、パイプカットしたヘンリーは消え、過去のヘンリーがクレアと同衾し、クレアは身籠るのである。-
・順調に大きくなるクレアのお腹の子供。だが、ヘンリーは未来にタイムトラベルした際に、クリスマスイヴに死を迎える事を知ってしまう。
クレアは、女の子を出産し、ヘンリーと考えた名前、アルバと名付ける。アルバは聡明な女の子に育つ。
・”予測通り”ヘンリーは自分の叔父の猟の際、動物と間違われ銃で撃たれ命を落とす・・。だが、タイムトラベラーであるヘンリーは死後も愛する娘アルバと会い、話をし、妻と娘の姿を見守る・・。
<タイムトラベラー映画は、中々に映像化が難しく、この作品も一部分かりずらい所があるが、原作が優れていることもあり、不可思議だが切なくも余韻の残るタイムトラベルラブストーリーの秀作になっている。
それにしても、幾つになっても、歳を取らないレイチェル・マクアダムスは実はタイムトラベラーではないかと、最近真面目に思っている。>
タイムトラベラーというとかっこいいイメージがあるが、本作の主人公の...
タイムトラベラーというとかっこいいイメージがあるが、本作の主人公の場合は病気みたいなもので、自分の意思とは無関係に飛ばされてしまうのが怖い。
タイムトラベルに服は持ち込めず、裸で飛ばされるのはターミネーターと同じ。
最後、鹿と間違えられて猟銃で撃ち殺されてしまうのはえらい災難だ。
ただ、死んだ後も家族と会えるというのは少しばかりの救いかもしれない。
主人公の気持ちが…
タイムトラベルということで思い出した映画が
『アバウトタイム』あれはすごく良いなと思ったのは
全体的にポジティブだったこと、です。
そして主人公が自分の意思で好きにタイムスリップしていたことなどから
今ある時間や人を大切にという良いお話を感じられたのですが
こちらのお話は主人公が可哀想…という
悲しい気持ちになってしまいました。
撃たれたこと、死んでしまったことというよりは
望んでいないタイムスリップをしてしまうことで
自らの命も落としてしまい、幸せにしたい家族とも離れてしまい、時間も取り戻すことはできない。過去も変えられない。
これが悲しかったです。
結末を見ても変わりませんでした。
最後に喜んで再会していましたが
いずれ、彼が若い頃にタイムスリップした時期を過ぎたら
もう2度と夫には会えないし、死んでしまったことには変わりわなくて。
ただ、タイムスリップしていた場所が
彼女の未来や過去だったのなら
いきなり消えたとしても
どこかの自分と会っているのなら
と思うと、出会った時間は同じなのでしょうか?
出てくるワードも『パイプカット』や『流産』など
ネガティヴで落ち込むワードもあったので
星は少なめにしました。
意外とややこしい…
レイチェル・マクアダムスが好きなので鑑賞。意外とな結末に驚いた。
ストーリーはタイムトラベルもののラブストーリーだがちょっとひねった展開が見もの。
演出にはあまり魅力を感じなかったがストーリーの構成は割りとよかった気がする。レイチェル・マクアダムスも安定でキュートだった。
意外とヘンリーのトラベル能力がややこしい… 過去と未来の両方に行けるし、トラベル中はその時間空間にはヘンリーの姿なし、全時間軸の中で恐らくトラベルできるヘンリーは一人(最大二人のヘンリーが同じ空間に存在)、ヘンリーは現在で死んでも過去から現在へトラベルしてこれる(不死身)などなど…
正直、恋愛映画としてはあまり評価できない気がする。もう少し二人の感情の折り合いを見たかった。
せつない
胸が痛くて号泣してしまいました。
大好き人といるのに突然のタイムトラベルで会えない日が続いたり、思ってもないことで喧嘩してしまったり…。
私的にはhappyendとは認識しませんが、心に残る作品です。
あ~胸が痛い(つ﹏<)・゚。
誰が?は重要
意外と短時間で何度も行き来するもんだから、そこに驚いた。
最初はすれ違うふたりの苦悩が描かれていないのでどうかと思ったけど、ちゃんと難しいとこも捉えてたかな。ただ最後の展開は「誰が」のとこがかなり悲劇的なはずなのにその要素が示唆にとどまってたのが気になった。
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