「【”Love Will Tear Us Apart” タイムトラベラーの男の数奇な人生と、只管に一人の女性を愛する姿に心打たれる。加齢しないレイチェル・マクアダムスはタイムトラベラーではないか・・。】」きみがぼくを見つけた日 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”Love Will Tear Us Apart” タイムトラベラーの男の数奇な人生と、只管に一人の女性を愛する姿に心打たれる。加齢しないレイチェル・マクアダムスはタイムトラベラーではないか・・。】
ー6歳のヘンリーは雪の日、母が運転していた車の事故に巻き込まれる・・。その後、成人したヘンリーは見知らぬ女性、クレア・アブシャー(レイチェル・マクアダムス)から親し気に話しかけれ・・-
・その後、明らかになっていく幼きクレアの前に現れた、衣をまとったヘンリー(エリック・パナ)と二人との時空を超えた交流。
それ以来、クレアは時折現れるヘンリーとの出会いを日記に書き留めていた。
・そして、二人の晴れての結婚式に流れる、”Joy Division”の「Love Will Tear Us Apart」
ーこの曲の”意味合い”を考えると、その後の二人の運命を暗喩しているのだが、印象深い。-
・ヘンリーの子を身籠るクレアだが、2度も流産してしまう。ヘンリーは”自分の血のせいで”飛行してしまう・・”と考え・・。
ーここが少し、映画では分かりにくいのであるが、パイプカットしたヘンリーは消え、過去のヘンリーがクレアと同衾し、クレアは身籠るのである。-
・順調に大きくなるクレアのお腹の子供。だが、ヘンリーは未来にタイムトラベルした際に、クリスマスイヴに死を迎える事を知ってしまう。
クレアは、女の子を出産し、ヘンリーと考えた名前、アルバと名付ける。アルバは聡明な女の子に育つ。
・”予測通り”ヘンリーは自分の叔父の猟の際、動物と間違われ銃で撃たれ命を落とす・・。だが、タイムトラベラーであるヘンリーは死後も愛する娘アルバと会い、話をし、妻と娘の姿を見守る・・。
<タイムトラベラー映画は、中々に映像化が難しく、この作品も一部分かりずらい所があるが、原作が優れていることもあり、不可思議だが切なくも余韻の残るタイムトラベルラブストーリーの秀作になっている。
それにしても、幾つになっても、歳を取らないレイチェル・マクアダムスは実はタイムトラベラーではないかと、最近真面目に思っている。>