「心は、震えなかった」劇場版 Fate/stay night UNLIMITED BLADE WORKS わたぼうさんの映画レビュー(感想・評価)
心は、震えなかった
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見終わった後、うーん、と思わず(悪い意味で)首をひねってしまった。
以前のテレビシリーズは自分は未見だがセイバールートを描いていた。
今作はタイトル通り凛ルートなのだが、導入部は初心者お断りの作り。
ゲームかアニメ版、もしくは漫画版を知っていて基本的な知識を入れておかないと話が全く分からない。
そもそもテンポが悪いような気がする。全体的にダイジェストな構成になっていて、セリフの'間'があまり良くない。
セリフだけを聞きたいならPS2版ゲームでも充分なので、あまりに話を簡略化した結果、まともにやればこのルートだけで10時間以上はかかるゲーム版との表現幅が違いすぎてしまっていた。
わざわざアニメ劇場版とするなら、新たな魅力の発見、動画ならではの躍動感を期待したが、戦闘描写も含めあまり興奮する点がなかった。
シリアス風な場面がほとんどだったが、もっとコミカルなシーンを増やしても良かったのではないだろうか?
ただ、劇場版アニメとして世に送り出したことについては評価しなければならない。
武内崇の絵の魅力を引き出すには、アニメーション制作会社も選ばなければならないが、過去の作品と比較すると。
ピーエーワークス(CANAAN)>ユーフォーテーブル(空の境界)>スタジオディーン(Fate)の図式が成り立つと思う(月姫は問題外)。
今度は、アニメーション制作会社を変えてみるのもいいだろう。
次回、桜ルートかhollowの映像化に期待する。
鑑賞劇場:テアトル梅田
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