E.YAZAWA ROCKのレビュー・感想・評価
全1件を表示
シビれる還暦。
その昔、サーファーだった彼が矢沢の大ファンだった。
トロピカルな海の青に、ステレオから矢沢の黒い歌声!
身体を拭くのはもちろんあのタオル。
私もいわば、彼がソロになった頃のリアル世代…なので
彼の歌はよく知っていたが、特にファンだったことはない。
が、なにしろ毎回、
「さんばぁでぇいずない~あいうぉんちゅううだきあってぇぇ」
と聴いていたので、フルで覚えてしまった^^;
あー海と矢沢って似合わない。といつも心で思っていた(爆)
おっと!?
そんなことを想い出しながらスクリーンを観ていたら、海が。
あらら、、矢沢が走ってるし!…そこでクスリと苦笑いした。
矢沢も還暦を迎え、海の青が似合うオジサンになったんだ。
なんかあの白いスゥエット(やや股引にも見えた^^;)も眩しい。
作品的にはドキュメンタリーになるんだろうが、最近のM・J
などの作品と比べると、かなりまとまりに欠ける^^;
インタビューとリハーサルとステージがほぼ混合で切り替り、
じっくりと彼の歌が聴けない。もっとステージが観たかった。
M・Jの、リハ映像だけで構成される映画が大ヒットしたのは
例えそれがリハであろうと、彼がステージの人。であるのを
スクリーンで見事に証明しているからである。
矢沢の場合も同じなのだが、所々に入る彼のステージでの
歌声は(リハもそうだけど)シビれるほど魅力的なので惜しい。
しかしカッコいい…。
あんな風に女をシビれさせる歌手が今の若手にいるだろうか。
「アイ・ラヴ・ユー、OK」を聴いていたら、涙が出てきた。
…私も、言われてみたかった。あんな風に。(爆)
アレンジャーとしての才能もすごいのを知った。
楽器音までひとりで演ってるぞ!とリハの場面では驚いた。
数々の矢沢語録なるものが飛び交う時代が(今も?)あり、
彼の成り上がり気質がよく伺える。かなりの苦労人として
彼は富を築いたあともそのことを忘れてはいないんだろう。
ファンは彼の話が聞けて嬉しかったと思うのだが、
やはり私は、もっともーっと、彼のステージが聴きたかった!
(こういう男がカッコいいといわれる時代が、また来るのかしら)
全1件を表示