行旅死亡人のレビュー・感想・評価
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前半は面白いが、後半が拍子抜け
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映画の取っ掛かりはゾクゾクする感じの面白さでした。
でも次第に謎が明らかになって来るに従って、「何だよ!2時間サスペンスドラマかよ!」的な批判を受けるのは間違い無いでしょうね。後半はかなり拍子抜けしてしまいました。
本来は、愛する人に会いたくて会いたくてどうしょうも無いのに、どうしても会えない悲しい女の物語の筈です。自分が生きている事すら在ってはならない存在に、満足しなければいけない人生なんて…。
作品の中で伏線が張られているんですが、どう見ても「あれ?何か関係有るんじゃない?」…と、誰が見ても勘ぐられてしまっては伏線としては失敗でしょうね。成功させるのも難しいでしょうが。
前半部分の女友達2人による捜索ですが、お互いに演技力自体ははっきり言って全然無いんですが、お互いの会話のやり取りがとても自然体なのでとても面白かったですね。
逆に後半保険金を巡る事件性の話になって、調査員が登場して一気に解決の方向に行くのですが。
この辺りから映画は完全にグダグダになって行く感じです。
所詮は調査員による憶測の回想なのだから、「知らないよ!」この一言を言われたら終わってしまうんですよね。
大体何故この2人は別れ別れで暮らして居る必要が有るのかがさっぱり意味不明なのがどうも…。
一応は「○○が成立するまで我慢しようね…」って事らしいけれど、○○○が支払われている現状…「会えば良いじゃねえか!」…と、誰だって思うんですけどねぇ。
(2009年11月16日シネマート新宿/スクリーン2)
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