「見せ方が面白かった」(500)日のサマー やきすこぶさんの映画レビュー(感想・評価)
見せ方が面白かった
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アメリカの恋愛事情は分からないですが、主人公のウダウダした感じが日本人的だなと思っちゃいました。
もちろん、アメリカ人全員が陽気なアメリカンではないでしょうし、日本人全員が恋愛にウダウダしてるわけでもないけど。
アメリカにもそういう人がいるんだなと、少し安心しました。
勿論、私も恋愛ウダウダ派なので、この映画を楽しめました。
でね、まず見せ方が面白いんですよね。
街中で皆で踊り出しちゃうところとか、理想と現実を比べるところとか、映画だからこそではあるんだけど、恋愛中の脳内ってあんな感じじゃないですか。
あと、時系列も行ったり来たりするけど、恋愛を振り返る時って、やっぱりそんな感じだなと。
だからこの映画、ビターなラブコメとして良く出来てると思いました。
さてストーリーなんですが、この二人は運命では無かったという事なのでしょう。
だけど考えてみると、トムは失恋から自暴自棄気味に仕事を辞めてしまいましたが、結果としてもう一度やりたかった仕事にチャレンジする事になりました。
後ろ向きなきっかけですが前に進めて、さらには新しい恋の予感も。
サマーと出会わなければ、おそらく無かった未来。
一方のサマーもトムと出会っていなければ、新しいパートナーと結婚までしていなかったかも。
だって、トムとの違いを感じて結婚したのだから。
そうやって考えると、二人は結ばれる運命では無かったけれど、運命を変える出会いではあったのかもしれませんね。
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