「総合芸術」(500)日のサマー はねひつじさんの映画レビュー(感想・評価)
総合芸術
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ストーリー、演出、音楽、ファッション、主演2人の演技、過去作品へのオマージュ、それぞれのバランス。どれを取っても素晴らしくて引き込まれてあっという間に観てしまいました。
特に終盤で主演の2人が思い出のベンチで語り合うシーンは出会った頃との対比が素晴らしくて必見です(めっちゃもどかしい気持ちになります)。
恋愛映画でもあり、1人の男性が成長する作品でもあり、1人の女性が真実の愛に気付く作品でもあります。結局、本当の意味で2人の気持ちはすれ違ったままだったのかも知れません。
ストーリーはトム目線で進むので、サマーが小悪魔で悪い女に描かれていますが、サマーの気持ちも巧妙に隠されていてトムにも問題があったことが分かります。
トムはサマーが運命の人と信じていましたが、恋愛経験がなく夢見がちで自分の気持ちばかりでサマーの気持ちに寄り添えていないように感じました。
サマーはトムが好きだけど真実の愛ではないと気付いてしまいました。でも、トムと過ごした時間は楽しくて、見せていたのは全て本当の自分で、トムを信じてそれとなくサインを出していたように感じました。
映画「卒業」が重要な意味を持つ作品なので観たことない人は見たほうが良いと思います。ラストシーンの違いに気付きます。
個人的には劇中の音楽がツボで、全部調べてしまいました。
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