「恋愛映画ではない恋愛映画」(500)日のサマー colt45SAAさんの映画レビュー(感想・評価)
恋愛映画ではない恋愛映画
昔の恋愛映画は素敵だった。全てが整っていて出演している男優、女優は輝いていた。
この映画はそんな洒落た恋愛映画でもなく、80年代型「中身がなくハッピー」な青春映画でもない。
これを観てると自分の若い頃を思い出す。
映画の中で登場する「ザ・スミス」も主人公が着ている「クラッシュ」や「ジョイ・ディビジョン」のTシャツや、セリフの中に出てくる「シドアンドナンシー」や挙げ句の果てに映画「卒業」まで、自分の好きなものが偶然散りばめられた作品で少し贔屓目になってしまう。
主人公の男はともかくサマー役の女優は個人的に言うとあまり好きなタイプじゃないけど、この作品の監督(カメラマン?)は撮影角度を変えて一瞬この女優を美しく見せている。
それ以上に主人公を観てると自分の若い頃とダブらせてしまう。
「若い頃の俺ってバカだったなあ」と年老いた自分が深々と思ってしまうような映画。
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