「若いうちに楽しいことやろうぜ!」シュアリー・サムデイ ソロモンさんの映画レビュー(感想・評価)
若いうちに楽しいことやろうぜ!
小栗旬さん初監督作。ちょっとめちゃくちゃな、まとまりなしで若者の活気あるところをそのまま映像で表現したような映画。まるで文化祭のような理屈抜きで突っ走る単純な映画です。
とにかく破天荒な展開の連続。そのせいか、どれもとってつけたような話でかえって作品の深みが薄れてしまってる気がします。主人公の少年時代の話は個人的にはとても気に入っているのですが(特に雨の場面)、なんだがその後のめちゃくちゃな話がその感動を台無しにされた気分になりました。
突発的なアイディアに頼りすぎて煮詰めることをしなかったせいでまるで毎度話が変わるTVドラマシリーズ。これをよしとする人がいるでしょうが私はちょっと不満を覚えました。
正直言って私はこの映画を劇場の料金で見たいと思える映画ではないかもと思いました。がしかし、映画作りの、それも若者としての楽しさ遊び心がどことなく伝わり、スタッフ陣もキャスト陣も楽しくとっていたんだろうなと勝手に思ってしまいます。なので不満なところがやたら目立っても妙に憎めない。
後やたら豪華キャストで、中には数秒程度映って即退場といった人まで。とは言え「あ!こんなとこにあの人が!」とまるでウォーリーを探せのような感覚で見れてちょっと楽しかったです。
若者らしさ全開の映画。活気ある彼らを見て楽しいことはやっぱ若いうちにやっとかないとな!という風に思わられる作品でした。
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