「これだけ走れる若さ。」シュアリー・サムデイ ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
これだけ走れる若さ。
小栗くん初監督作品ですかぁ。
一本の映画撮るのにどれだけお金がかかるかを考えると、
彼けっこう稼いだんですねー。(爆)確かに売れたもんなぁ。
自主制作映画をコツコツと撮っている若手監督さんから
したら、スターさんはいいよねぇ♪的な発言が出そうだ^^;
でもいい作品と、かかったお金ってあまり比例しないけど。
若い、っていいなぁと素直に感じられる作品。(爆)
やりたい放題やれるのが今だけだ!としたら私もやりたい。
彼は自分が撮りたいように撮って、やりたいように編集し、
おそらくは総て自分の意見を通したと思われる。(監督だし)
スタッフ達ともけっこうもめたらしいが^^;そんな経験も
映画作りにおいてとても勉強になったんだろうなと思える。
…というわけで、出来はさておき^^;
彼の熱意と達成感だけは存分に感じられる作品であった。
豪華なゲストもさることながら、主演陣だけでも今をときめく
売れっ子若手俳優たち。彼らの熱い(暑い?)演技を引き出し
あっちこっちへと散々走らせ殴らせ怪我をさせ(爆)暴走する
イメージを出せたのはいいと思う。全編思いつきで作られた
ようなインスタント感^^;と、彼らの動きが合っていて面白い。
しかしあれもこれもと詰め込み過ぎた散漫な脚本のせいで、
肝心のテーマもあっちこっちへと走ってしまい、ひとつ所に
落ち着いていかない。何が言いたいのか?ということよりも
とにかく走ればなんとかなる!的な某県知事の○田○作氏
のような纏まりのない演説を聞いているのと何ら変わらない。
まぁでも監督は、こう撮りたかったんだから仕方ないか。
ということで、せっかく自腹で払った鑑賞料金なのだから、
彼らの暴走劇に最後まで付き合ってあげるのが正しい。(汗)
終始困惑顔で走り続けた小出恵介が皆を引っ張り、何とか
軌道に乗せようと頑張っている姿が演技から伝わり、彼が
監督にとっての立役者なのが伝わる。主演が彼で良かった。
浮きに浮いたハイテンション演技の勝地涼くんお疲れさま^^;
しかしロケ地が近郊の分かりやすい所ばかりで楽しかった。
皆さん頑張りましたね。
(なんだろう、保護者目線で観てしまう自分^^;に歳を感じる)