「かたつむりのあゆみのように」食堂かたつむり shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
かたつむりのあゆみのように
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映画「食堂かたつむり」(富永まい監督)から。
心因性失声症になってしまった倫子役は、女優・柴咲コウさん。
作品の中でも、ほとんど台詞はない。
しかし、なぜだか、彼女の表情に、いろいろな声が聴こえた。
特に「おいしかった・・」と言われた時の、彼女の幸せそうな顔は、
手垢のついた「嬉しい」「幸せ」では表現できないほどだ。
静かな映画だが、観終わって、こちらも幸せな気分になれる作品。
気になる一言は、彼女が開いた「食堂かたつむり」の意味。
たぶん、ほんの少ししか画面には出ない、看板に書かれた文字。
「おっぱい村のめぐみを、かたつむりのあゆみのように
ゆっくり時間をかけて、お届けしたいと思います。
ご希望をお聞かせください。」
1日1組のお客のために、どんな料理を作ったら幸せになるか、を
じっくり考えながら、料理を作ると言う意味なのだろう。
この作品、女性が観たら、また違った感想なんだろうな、と思うが、
料理を作っている時の女性(妻)って、美しいな・・って感じたのは、
きっと私が男だからだろうな。
料理って、不思議な力があるな、と実感した作品である。
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