劇場公開日 2010年2月6日

「幸せな気持ちにはひたれたのですが・・・」食堂かたつむり septakaさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0幸せな気持ちにはひたれたのですが・・・

2010年3月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

幸せ

満島ひかりさん、志田未来さん目当てで行きました。

☆彡     ☆彡

感覚はAだけど
内容はBなのかなぁ・・・

鑑賞後、しあわせな気持ちになれます。
劇中の、セリフではありませんが、
今作を、観た人に劇中並みのサプライズな
幸せが、次々に訪れれば、今作のヒット間違いないのに、
なんて、ことも頭をよぎるほど、気持ちは高まります。

が・・・・・・。

《 上映される映画館の特色 》

鑑賞後、これを踏まえて
気持ちを準備しておけば
もっと早く世界に入れたかと感じたんです。

私が観たシネコン。
16スクリーンありますから、
1本目に観た『抱擁のかけら』同様、
単館っぽい、アート系のような作品を上映するときがあります。

では、都内に眼を移すと・・・

公開初日舞台挨拶は
TOHOシネマズシャンテ。
他にも、恵比寿ガーデンシネマ。

両館とも頻繁に利用しますが、
単館っぽい作品を上映する映画館なのです。
特に、シャンテなんて都内でここしか上映されていない
なんてことは、珍しくありません。まさに、日常茶飯事。

映画配給側もプロですから、
この時点で、作品の色を予測しておくべきでした。

◇   ◇

配給:東宝
製作委員会:TBS、キングレコード

『サヨナライツカ』
現在公開中ですが、
フジテレビ、映画の宣伝のため
中山美穂さんが主演する『眠れる森』を再放送していました。

かたや、TBS。
ノーリアクション。
スポーツ新聞やワイドショーで、
恵方巻きを作る柴咲コウさんの姿を見る程度。

せめて『セカチュー』の映画版を再放送するとか、
キングレコード絡みで、水樹奈々さんを引っ張り出すとか、
もう少し、宣伝してあげなきゃかわいそうな気もしました。

◇   ◇

感覚はAと書きました。
ジーンとしたり、ポロッと泣いちゃうシーン多いです。
いい映画だったなぁで、ある程度は満足感に酔えます。

《 間 》

ときにセリフ以上に
雄弁になりもする映画にとって最大の武器。

今作、これが多いのですが、
効果的なのと、逆効果なのが入り混じっていました。

ネタバレを防ぐため、それぞれ一例だけ。

効果的:柴咲コウさん、満島ひかりさん、喫茶店でのやりとり
逆効果:柴咲コウさん、ブラザートムさんからあることを教えられたのち自宅へ

効果的な場面は、ここだけでも満島ひかりさん目当てで来た甲斐があると言えるほど。
逆効果な場面は、間ができてしまったがために、柴咲コウさんの演技へとストーリーへの
サプライズに対しての、ハードルが上がってしまうんですよ。そして期待に応えてくれたかというと・・・。

◇   ◇

キャストも柴咲コウさんにあんなことをできるのは、
満島ひかりさんしかいないでしょうからGood!

ただ、最後一堂に会する場面で、
どうせワンシーンだけなんですから、
志田未来さんの彼氏は林遣都くんにして(『小公女セイラ』より)
満島ひかりさんの彼氏は西島隆弘くんにする(『愛のむきだし』より)。

それくらいの遊び心(こだわり)があってもよかったかなぁ、って気がします。

☆彡     ☆彡

時折挿入される
アニメは、あまり気になりませんでした。
丁度中盤で差し込まれたときは、完全に
お客さんのポップコーン&ドリンクタイムになってましたけどね(苦笑)

柴咲コウさんのファンって
同年代の男女が多いのかな。
もしそうだとすると、その年代よりも
高めの年齢のかたのほうに、向いている気がします。
同年代の人には、刺激が弱いし、スローテンポすぎるかな、と。

柴咲コウの声が出なくなったこと
満島ひかりとの一件は投げっぱなしなこと
満島ひかり事件、志田未来たちが助けられなかったの?

料理と
それにまつわる幸せに
重きを置いたのはわかりますが
詰めが甘かった気もしますので、
Bにさせていただきます(う~ん、惜しい!!)

septaka