「かわいいけど中身がなかった」食堂かたつむり 頼金鳥雄さんの映画レビュー(感想・評価)
かわいいけど中身がなかった
公開当時映画館で鑑賞しました。とにかく毒々しいまでにカラフルだった記憶があります。監督がCM出身だと聞いて納得しました。確かに色彩感覚は抜群です。デザイナー志望の方は一度鑑賞してもいいのではないかと思います。
肝心のストーリーですが、あまり共感できませんでした。ファンタジーを指摘するのも野暮なのですが、一日一組の予約客しか受けない食堂?確かにシェフが調理から給仕まで一人でこなす一日一組の高級フレンチって存在するらしいです。でもこの食堂で出す料理は主人公の生活を賄えるようなものじゃないんですよ。この映画を選ぶくらいですから私も夢見がちなところはあります。でも飲食の仕事を甘く見すぎていて違和感がありました。それから豚のくだり。テレパシーとはいえ言葉が通じる相手を食べるというところが理解できませんでした。食べられる側があんなにニコニコするはずないと思うんですけどね。
とは言え全体的にメルヘンでかわいい感じです。特に終盤の結婚式とパーティーのシーンはちょっと憧れます。先に述べましたが、服飾とかデザインとかウェディングとかCMとかを目指している人は一見の価値があるかと思います。
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