「肩の凝らない楽しい映画」武士道シックスティーン マッチャンさんの映画レビュー(感想・評価)
肩の凝らない楽しい映画
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成海璃子演ずる超硬派のサムライオタク。女ムサシ(?)。
対するは北乃きいが演ずる超ナンパのひ弱な乙女剣士・コジロー(?)。
二人の心と体のぶつかりあいが面白い。
前半はすれちがい。
二人の価値観の違いがそこかしこでぶつかる。
テンポが良い。掛け合い漫才のように展開する。
サムライオタクと乙女剣士のぶつかり合いが笑いを誘う。
後半は心のぶつかりあい。
それぞれの過去(家族)との葛藤が加わる。
真剣に心がぶつかりあい、二人が成長していく。
お互いを認め合いながら。
予定調和の成長物語では有りましたが、
観る者の期待を裏切らない楽しい映画でした。
ただ、惜しむらくは、面を外しての巌流島の闘いの三本目。
竹刀をぶつけあっては立ち位置を替えるだけの繰り返しが続き、
殺陣の練習不足を感じさせるところがいただけない。
それと、重要なポイントにしたと思われる過去(家族)との葛藤が
少し希薄というか中途半端。
こちらも心のぶつかり合いをもっと前面に押し出すか、
さもなくば逆に抑えた方がよかった。
また、エンディングのクレジットの部分であるが、
二人のインターハイでの闘いの場面(立ち会って竹刀を合わすまでで良い)があるともっと良くなったのでは。
シーンの振り返りでも良い。
何もないのでいささかラストで拍子抜けた。
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