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「全ては家族のために」プリズン・サバイブ たぁ〜ちぃんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5全ては家族のために

2014年6月5日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

怖い

興奮

「オーバードライヴ」同様、司法の矛盾に一石を投じており、「プリズン・ブレイク」のパチモンみたいな陳腐な邦題とジャケットが勿体ない、見応えのあるドラマに仕上がっています。

主人公が殺人罪で刑務所に送られる理由が、家に侵入して逃げた強盗を追いかけて、バットを振ったら頭に当たって死んだのだが、家の中ではなく賊も武器を持っていなかったから正当防衛が適用されず、過剰防衛扱いになってしまうというもの。
賊を外に追いかけず、家から警察に通報すべき。というふざけた事ぬかす警察に腹立つし、故意では無いのにクズ1匹おっ死んだ位で執行猶予無しの3年の刑期は納得いかねーわ!

善良な一般市民が、何も悪い事していないのに地獄の刑務所に送られ、世間の常識など通用しないムショのルールに翻弄されながら生き抜く術を探す。
ムショに入るきっかけも、ムショ内で絶望感に何度も襲われながらも希望を捨てないのも、全ては妻と幼い息子を愛するが故という、ハードな内容ながら愛に溢れた作品。

主人公ポーターを演じるスティーブン・ドーフの演技も良かったが、ポーターと友情を育む終身刑ジョン役のヴァル・キルマーが素晴らしい!
最近でっぷりと太ってしまったが、本作ではその体型がベテラン受刑者の貫禄を醸し出して好作用しています。
彼の「家族を守るためなら殺すことも辞すな。必要なら俺は人類一掃だってする。」というセリフが心に残る(泣)

たぁ〜ちぃん