「信じる者は救われる」ガフールの伝説 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
信じる者は救われる
フクロウたちの世界を描いたCGアニメ。
従来のハリウッド製CGアニメとは違って、フクロウたちは極めてリアル、内容もコメディではなく、冒険物語、英雄譚となっており、新鮮味がある。
アクション・シーンも迫力あり、ハイライトでスローモーションを使用したりと、ザック・スナイダーならではの演出になっている。
ストーリーは至ってシンプル。
世界征服を企む悪のフクロウ軍団の野望を、善のフクロウの勇者たちが阻止しようとする。
そこに、主人公フクロウの成長が描かれる。
普通だったら捻りが欲しかったという所だが、フクロウたちがリアル過ぎて見分けが付きにくく頭の中で整理するのが大変だった分、ストーリーがシンプルで逆に助かった。
しかしながら、主人公フクロウのソーレンは勇者たちの話を信じ続け、救われ、その兄クラッドは話を馬鹿にし、やがて悪に身を滅ぼし、救われず…と、教訓もしっかり描かれている。
従来とは違う雰囲気のハリウッド製CGアニメ、なかなか楽しめた。
劇場では3Dで公開され、ちょっと見てみたかった気もする。
悪のフクロウ軍団の王妃の声を、ヘレン・ミレンが担当。
その貫禄、まさに“クィーン”。
吹き替え版では、榊原良子。
さながら、ハマーン・カーンか。
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