ローン・レンジャーのレビュー・感想・評価
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ラスト15分のためのすべて
見る人によって評価が大きく変わる映画だと思います。
全体を通してのストーリーの流れとスピード感を重視する人たちにとっては、見どころはほぼ最後のアクションシーンだけになりますから、非常に退屈な作品であったでしょう。
しかし細かい台詞回しの妙や、仔細な装飾の作りなど、スクリーンの隅々まで見渡してじっくり見る人にとって、冗長さを感じている暇などはないくらいたっぷりとした時間に感じられると思います。
ストーリーの暗い根幹を、繊細な描写とコミカルな演技によって、明るさと密度のあるものに仕立て上げ、積み上げていったものをラスト15分の大味のシーンで一気に消化する。ディズニーだからこそできる、見事な構成の映画だったと思います。
ラストシーンのバックに流れる曲は、ドラマ版のテーマソングにもなった「ウィリアムテル序曲」のオマージュであり、馬と汽車と両方の疾走感を見事に盛り込んだ音楽づくりです。
全体を通して「爽快」であるかどうかは言い切れませんが、間違いなく「痛快」であるし、視点を増やすほど面白く感じる映画です。
新味はないけど単純に面白かった
アメリカでは大コケ、日本でも小コケしたイメージしかなかったので、期待度はかなり薄目で鑑賞したのですが、あれ?意外に面白いじゃないですか。
ほぼ陸版「パイ・カリ」な作風、そしてジョニー・デップもいつものキャラにいつもの白塗りメイクと、まあどこかで見たような感は否めなかったですが、こんなアクションエンタメ活劇は大好物なので、予想以上に楽しめました。
ただ、さすがにこの内容で2時間30分の尺は少々長過ぎたかな。
無駄に長尺にするスペシャリストであるゴア・バービンスキー監督作品らしいと言えば、らしい作品でしたけど(苦笑)
もう少し無駄な部分を削ってテンポよく進めれば、もっと評価は上がったような気もしますが・・・。
まあでも、勧善懲悪のベタな展開にジョニー・デップ演じるオトボケキャラのトントを加えたことにより、笑いとハラハラドキドキ感はより一層増した感じで、とりあえずは面白おかしく見させていただきましたよ。
しかしタイトルは「ローン・レンジャー」なのに、アーミー・ハマー演じる主人公ローン・レンジャー自体はそれほど魅力的なキャラではなかったような。
法を遵守するクソ真面目なジョンとオトボケ自由人なトントの相容れない関係があってこそのローン・レンジャーでしたので、まあ何だかんだで結局はジョニデの為の映画って感じでしたね。
やっぱりこのキャラでこそなんだよなぁ~ジョニデは。
それとあの馬のシルバーが何気にいい味出してましたね。
あと出番は少なかったですが、ヘレナ・ボナム=カーターのインパクトも半端じゃなかった、ジョニデ映画との相性は抜群ですね。
そして何と言っても興奮したのがウィリアム・テル序曲の使い方、子供の頃から運動会等でおなじみの曲ですが、あの曲をバックにしたアクション活劇はテンション上がった~、中だるみがあれで吹っ飛びましたよ(笑)
史上最高、超ノリノリのジョニー・デップに出会えたぜ!!
最近ジョニデの活躍に不安だらけだったけど、これを見て認識変わった!ジョニデは全く変わってない(笑)メジャー映画でしかもディズニー、そんな品行方正内で、ハチャメチャかましてくれたんだからね♪ラジー賞は栄誉の証(笑)
ビックリしたのが先住民の虐殺すらも描いたこと。最初ディズニー映画内でこの描写?と驚いたけど、何だろう…。"夢の中には必然的に、残虐性が潜む"とか、そういう意味があるのかな?だとしたら斬新だし、殻すら破りに行ってるね。
ジョニデ以外のキャスティングは悪役側が不満かな。トム・ウィルキンソン、ウィリアム・フィクトナー、バリー・ペッパー三人はハマってないし新味もない。こここそブラッカイマーの先見の明使うべき!ジョニデとアーミー・ハマーの二人は決まっていたから、尚更ね。ヒットしなかった理由って悪役不足も大きいかも。
なぜ評価が高いのか謎
おもしろかった!
まっとうなエンターテイメント映画
上手いよなあ、と思う。
ノウハウがあるってことの強み。無駄がない。
映像もいちいち見応えがある。
ジョニデはピエロに徹するのが本当に上手です(逆に云うと、もうこれしかできないんだろうけど)
ストーリーは普通。とくに感動も驚きもない。全方位型でアベレージの高い作品という意味では良いのではないでしょうか。
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