「新味はないけど単純に面白かった」ローン・レンジャー スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)
新味はないけど単純に面白かった
アメリカでは大コケ、日本でも小コケしたイメージしかなかったので、期待度はかなり薄目で鑑賞したのですが、あれ?意外に面白いじゃないですか。
ほぼ陸版「パイ・カリ」な作風、そしてジョニー・デップもいつものキャラにいつもの白塗りメイクと、まあどこかで見たような感は否めなかったですが、こんなアクションエンタメ活劇は大好物なので、予想以上に楽しめました。
ただ、さすがにこの内容で2時間30分の尺は少々長過ぎたかな。
無駄に長尺にするスペシャリストであるゴア・バービンスキー監督作品らしいと言えば、らしい作品でしたけど(苦笑)
もう少し無駄な部分を削ってテンポよく進めれば、もっと評価は上がったような気もしますが・・・。
まあでも、勧善懲悪のベタな展開にジョニー・デップ演じるオトボケキャラのトントを加えたことにより、笑いとハラハラドキドキ感はより一層増した感じで、とりあえずは面白おかしく見させていただきましたよ。
しかしタイトルは「ローン・レンジャー」なのに、アーミー・ハマー演じる主人公ローン・レンジャー自体はそれほど魅力的なキャラではなかったような。
法を遵守するクソ真面目なジョンとオトボケ自由人なトントの相容れない関係があってこそのローン・レンジャーでしたので、まあ何だかんだで結局はジョニデの為の映画って感じでしたね。
やっぱりこのキャラでこそなんだよなぁ~ジョニデは。
それとあの馬のシルバーが何気にいい味出してましたね。
あと出番は少なかったですが、ヘレナ・ボナム=カーターのインパクトも半端じゃなかった、ジョニデ映画との相性は抜群ですね。
そして何と言っても興奮したのがウィリアム・テル序曲の使い方、子供の頃から運動会等でおなじみの曲ですが、あの曲をバックにしたアクション活劇はテンション上がった~、中だるみがあれで吹っ飛びましたよ(笑)