オールド・ドッグ(2009)のレビュー・感想・評価
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何かずれている・・
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日本でも吉本新喜劇のコテコテのお笑いが大好きな人と苦手な人がいるように本作も微妙なコメディ映画です。受けたシーンも無いわけでないのですが、全編を通じると何かずれている感じが拭えないのは何故でしょう・・。
突然巻き込まれた慣れない子育てに中年男が悪戦苦闘する可笑しさを狙ったイクメン・シチュエーション映画は多いので新鮮味という点では薄いでしょう。
観ていて思ったのですが「最高の人生のみつけ方」に似ていますね、バケットリストではありませんが10項目のリストが行動指標というところや、ジャック・ニコルソン&モーガン・フリーマンの異色の組み合わせにも刺激を受けたのでしょう。
配役やエピソードを含めて作家たちが知恵を絞ったことは伺えます、ただ企画として理に適っていても実写としてどうかまで及ばなかったのでしょう。案の定、ラジー賞の最低作品賞、最低監督賞、最低主演男優賞の3部門にノミネート、せっかく日本企業まで引き合いに出しておいて日本では劇場公開が見送られたのは皮肉ですね。
そもそも子供向け映画という意識なのでしょうが過剰な演技や無意味に饒舌なセリフを抑えてもう少し落ち着いた演出にしてもらえたらと残念に思えてなりません。定番の子供に動物、ハイテクにベテラン俳優まで繰り出しても上質な笑いの演出というのは難しいのだなと実感しました。
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