劇場公開日 2011年7月30日

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「子供を連れて行ったお父さんがハマっちゃう作品」カーズ2 覆面A子さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5子供を連れて行ったお父さんがハマっちゃう作品

2011年7月29日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

笑える

楽しい

今回の内容は、スパイもののお話にレッカー車メーターが巻き込まれ後々、彼の親友・マックイーンも巻き込まれていく展開。
今回の主人公はどっちかっていうとドジで間抜けなおんぼろ車・メーター寄りの話です。

でも人間でもそうだけど、いくらドジで間抜けでぶちゃいくでも性格が大らかで優しかったら誰からも愛される、半分ピエロ的な要素があっても、それを受け入れて尚、周囲を思いやる気持ちがあれば、ヒーローになれる…そんな「いかにも」なディズニー的要素をきちんと持った内容でした。

イギリス・スパイものを受けてフォルクスワーゲン=空冷式エンジンをネタにした符牒とか、007ばりの改造車とか出てくるのは大人の楽しみドコロ。

ガソリンをやめて環境エネルギーに切り替える流れとか、イマドキな話題が結構散りばめられています。

またレースの場は日本に始まり、フランス、イタリア(思い出だすにモナコ&多少バチカンもあった)、そして最後の舞台はイギリス・ロンドンと舞台が変わるのだけど、それぞれの街並みの美しさが秀逸!
日本も鳴り響くドラ以外はよく表現していたし(なんとウォシュレットまでパロディってネタにしてる!)
やはり「あ”~ヨーロッパ行きてぇ~!」って誘われるものがありました。

一番きれいに感じたのはパリ辺りかな?

実写と相まっていたようなリアル感。。。。これが3Dになることで都市に立体感や奥行を出して、ことさらリアルな表情を描き出していました。

最後の中国の兵馬俑をもじった車版とか本当に一瞬しか映らないところに製作サイドの遊び心を感じてしまったりして…。

ライバルとして今回登場したオープンホイールのキザなプレイボーイ風イタリア男風「フランチェスコ・ベルヌーイ」も最後はマックイーンと
なんとなく仲良くなっていた(?)のも和めた~。

個人的にはマックイーンの懐深さが好きかも…。

あれだけスターになって尚、ダサくて知的レベル低いメーターを大切にできる優しさを持つって、なかなか出来ない。

やっぱりマックイーンが好きって思ってしまいました。

また同時上映の「トイ・ストーリー: ハワイアン・ バケーション」も
映像が綺麗で楽しめました。
トイストーリー3において光の使い方がなんとも叙情的だったピクサー期待の星:アート・ディレクターの堤大介さん、今回でも夕陽のシーンとかを、またディレクションするのかな~?…と期待しましたが、今回のプロジェクトに堤さんは参加されていませんでした。

…と思ったら、後からwikiで見たら堤大介さん、カーズ2ではすし屋の板前さん役??(メーターがピスタチオアイスと間違える)
「ダイスケ・ダイス・ツツミ(堤大介)」ってなってる~!!
ちなみにピクサーもう一人の日本人社員、
小西園子さんも「トイレ音声」役で出られているんですね(笑)

覆面A子