「魔法の声で復活」インクハート 魔法の声 bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0魔法の声で復活

2023年1月29日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

ドイツの児童文学作家コルネーリア・フンケの原作『魔法の声』の映画化。内容的にも確かに、児童文学らしい、夢あるシチュエーションの中に、ハラハラさせるファンタジー・アドベンチャー。

主人公・モーは、自分も知らない魔法の声を持っていた。彼が、娘のマギーに本を読んで聞かせているしと、その声によって、本の登場人物の悪役・カプリコーンが現実の世界に飛び出してきた。そして、妻が、カプリコーンの元に連れ去られてしまった。

12年の年月を経て、成長したマギーと共に、カプリコーンが登場した邪悪な本を見つけ出し、妻の居場所を突き止めて、救出に向かう物語。その救出劇に関わるのが、同じく本の中から飛び出したホコリ指の優柔不断なキャラ設定と、ラストの選択が、児童文学らしい深みを与えている。

主役のマギーの父役には、『ハムナプトラ』のブレンダ・ブレイザーが演じている。相変わらず、よく分からない敵を相手に、大切な者を守り抜こうとする役どころを演じている。まあ、映像美もストーリー展開の面白さも、そこそこ程度で、日本の上映館も少なかったのは、納得。

bunmei21