劇場公開日 2009年4月18日

「汚れ役」レイチェルの結婚 うそつきかもめさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5汚れ役

2024年7月15日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ホームムービーで撮ったかのようなアングル。
長回しを多用し、まるで本当に結婚式に参列しているかのような錯覚に陥る。
中でも、アン・ハサウェイ演じるキムは、誰が見ても問題児で、結婚式でもなければ、本当に「招かれざる客」なのだろう。

脚本なのか、アンの演技なのか、本当に痛々しいくらいに邪魔な存在をナチュラルに表現している。途中で、見ているのを苦痛に感じるほどだ。どこの一家にもこんな問題児が一人くらいいるのだろう。

何しろ、普通の結婚式を最後まで見せられても退屈なだけだが、そこに家族の触れられざる過去が絶妙に散りばめてあり、最後にはそれを乗り越えて生きていくような強さをまとってエンディングを迎える。

何となく、お話としてはまとまっている感じなのだ。

ただ、作品の中で、何かが始まり、何かが解決し、誰かが成長し、誰かが救われるようなことは一切ない。

もっと短くまとめてもよかっただろう。凡作だ。

うそつきかもめ