映画クレヨンしんちゃん オタケベ!カスカベ野生王国のレビュー・感想・評価
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人類動物化計画
人類動物化という発想。エコ活動が大切なのはわかるが、行き過ぎるとエゴになる。大人発想のギャグと子供向けのギャグ。根底にエコ問題を据えているところがなかなかのものだ。エコが叫ばれる世の中で、逆転の発想をしているのが珍しいのだ。最終的には親子・家族の絆が大切だというメッセージが残されるのだけれど、エコを売り物にして儲けを企む者がいることも事実。地下空洞に存在した楽園の中には結局電気を使わなければ成り立たないSKBEの建物。人力で発電してはいるものの、本当に自然が好きなら電気の要らないようにすればいいと、ネネちゃんの台詞が的を射ていた。
地下世界に潜入したしんのすけ達がトロッコに乗ったり、巨大岩石が転がってきたりと、かなり『インディ・ジョーンズ』にオマージュがあったし、音楽がキャラの動きにピタリと合っていたりと凝っていた。さすがにラストの対決シーンはバカバカしかったが、中盤まではよかった。
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獣になるワクワク感が全く無い!!
2009年の映画ですが、ケモナーやエコテロリストを題材にしているので、古くならないという第一印象です。敵ボスに山寺宏一を配置したまでは良かったですが、出だしのインパクトだけで内容自体は同シリーズの「バカうまっ!B級グルメサバイバル!!」(2013)と並んで大変薄く、単調で尺も長いので拷問のような感じです。本当に面白いと思って作ったのか疑問です。終盤に一応、デジモンバトルっぽくなるシーンはあるのですが、ショボいです。四膳夫婦のデザインは良かったです。獣になった身体感覚を体感できるような、映画らしい映画にするチャンスをまんまと逃したと思います。
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