「人類動物化計画」映画クレヨンしんちゃん オタケベ!カスカベ野生王国 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
人類動物化計画
人類動物化という発想。エコ活動が大切なのはわかるが、行き過ぎるとエゴになる。大人発想のギャグと子供向けのギャグ。根底にエコ問題を据えているところがなかなかのものだ。エコが叫ばれる世の中で、逆転の発想をしているのが珍しいのだ。最終的には親子・家族の絆が大切だというメッセージが残されるのだけれど、エコを売り物にして儲けを企む者がいることも事実。地下空洞に存在した楽園の中には結局電気を使わなければ成り立たないSKBEの建物。人力で発電してはいるものの、本当に自然が好きなら電気の要らないようにすればいいと、ネネちゃんの台詞が的を射ていた。
地下世界に潜入したしんのすけ達がトロッコに乗ったり、巨大岩石が転がってきたりと、かなり『インディ・ジョーンズ』にオマージュがあったし、音楽がキャラの動きにピタリと合っていたりと凝っていた。さすがにラストの対決シーンはバカバカしかったが、中盤まではよかった。
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