「腹に鉛を飲み込んだような鑑賞後感…」ウォーロード 男たちの誓い とみいじょんさんの映画レビュー(感想・評価)
腹に鉛を飲み込んだような鑑賞後感…
でも、お勧めしたい見応えのある映画。
信義と知略と謀略。
大義のためには犠牲もいとわないある兵士と、
人との信頼関係を大切にするある男とある男と、
それを高みから利用する輩と
人間って、社会ってそんなものだと言うのを
重厚かつ機微細やかに描いてくれています。
そんな男達の中でさ迷う女が一人…。
正義って何?
最後の場面に胸が詰まります。
鉄砲の音が鳴り響いた後の、パンの、放心したような驚きの表情の後、ウ―ヤンをいとおしんで全てを受け入れてほほ笑むあの表情。
ウ―ヤンの叫び。
号泣…。
鑑賞後『ラストソルジャー』の小市民の夢の場面が、ふっと浮かんで消えない。
中国歴史物つながりってだけじゃない。
人間は、同じ夢を追い求めて、いつまで同じ愚を繰り返すんだろうか…。
ジェット・リー氏の、悪役にもみえるこんな役初めて観た。
アンディ・ラウ氏ってこんなに野性味あふれていたのね。
金城武氏が熱くて可愛くて切なくて。
当時の庶民や兵士の状況は悲惨で、だからこそ男どもは夢を描いた。それぞれの…。それは共有できるもののはずだった、と思っていたのに…。
一緒に仕事する人とはヴィジョン・ミッションを共有しておかないとね。
って、そんな単純な話ではないのだけど…。
2016/8/1 11:28
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