「3人の男が、それぞれ求めるもの。」ウォーロード 男たちの誓い りりーさんの映画レビュー(感想・評価)
3人の男が、それぞれ求めるもの。
ジェット・リー&アンディ・ラウ&金城武。
この三人が、義兄弟になる。
ふむふむ。。。
それだけで、期待度 大 の私。
戦国の世の中を生き抜くための、義兄弟の契りの証し「投名状」。
生きていくために、義兄弟となったけれど、最終目的は、それぞれ違ったのだ。
三人の、それまでの生い立ちなどを想像すると、考え、信念など、それぞれが違って当たり前なんだけど、
敵を前にした時に、どうすれば良いのか。
≪これだけが正解!≫なんてことはないのだ。
ただ、自分の信じることを行うだけだ。
パンは、戦いに勝利して出世し、多くの民のための為政をと願う。
アルフは、自分を慕ってくれる友のために、友情を大切にと願う。
ウーヤンは、冷静に周りを見る目を持ち、義(投名状)を守ろうとする。
配役は、バッチリでした。
三人それぞれが、正しいのだ。
間違いなんてない。
三人ともに、共感できる。
ラブ・ストーリーの得意な監督だから、戦闘シーンはどうかな?! と思っていたけれど、
ザーーーっと足を切ったり、手が飛んだり、馬に目隠しをしたり、見ごたえのあるシーンが続いた。
ジェットの力強い戦いのシーンも見せてくれた。
アンディの戦闘シーンを、もう少し多くして欲しかったな。
いつもは大人しい金城武も頑張っていた。
終盤、「あら?! 南京での戦いは、どうなったの??」と思うけれど、見終わってみると、これで良かった。
戦いのシーンばかりだと、食傷気味になってしまうものね。
「三国志」や「レッドクリフ」と比べると、こちらの方が、現場目線で作られている。
それにしても、権力を持って、指図だけして、兵士たちを「駒」としか思わない、自分だけが大切な三大臣。
ムカつくわ~。
ジェット・リーの涙。
アンディ・ラウの涙。
金城武の涙。
良かったな~。
なかなか、見ごたえのある作品でした。