「男達の挽歌、そんな言葉がぴったりです!」ウォーロード 男たちの誓い カサキショーさんの映画レビュー(感想・評価)
男達の挽歌、そんな言葉がぴったりです!
平和で安全な世界を願うジェット演じるパン、
友と共に信じ合える世界を願うアンディ演じるアルフ、
秩序と約束を守る世界を願う金城演じるウーヤン、
そんな三人は義兄弟の契りを結び、
官軍として兵を率いる。
彼等の勇猛さによりようやく平和な社会が
実現出来ようとした時、悲劇が起こる。
乱れた時代にはみんなが志高く
助け合おうと結束するのに
いざ平和がやってくると
地位や富を独占しようとするあさましさは
観ていてとても悲しくなっちゃう。
歴史はそんな競争に勝ち抜いた人達が作って来たし、
それに甘んじてきた人達で構成されているのだから
歴史の悲劇は繰り返すされるのでしょう。
作品としては骨太な男性向けの映画で、
殺戮シーンが多かったのですが、
乾いた感じであまり酷(むご)い感じはしませんでした。
それと義兄弟の契りを結ぶ儀式は地域によって随分違うようで、
彼等の儀式は
まるで秘密結社に入るかのように
見ず知らずの人達を一人づつ殺すという残酷なものなのです。
それほど迄して義兄弟にナッタハズなのに、
人間の欲望とは、呆れ果てたものです!
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